「馬の中」その一「炎」発売
自費出版の新シリーズ「馬の中」(全三冊)の第一冊「炎」が、Amazonで発売開始になりました。
ぜひお読みになって下さい。
「水の王子」「砂と手」シリーズとはまた別の、活気と軽やかさがあります。
そして、前の2シリーズとはちがい、この本は一人でも多くの人に読んでほしい。特に戦争と平和や、昨今の世界情勢に関心のある方々に。
本当は、自分で買って知り合いの方々に配りまくりたいのです。しかし経済的にとてもそれは無理なので(笑)、恐れ入りますがどうか各自でご購入いただきたいと思います。ちなみに、このホームページでも作品の本文だけは読めますが、装丁や挿絵も楽しいので、よろしかったら本のかたちで、ごらんいただきたいとも思います。
作品内容などについては、またこちらで。
その書き込みで私は、「水の王子」シリーズにふれて、大病をしてへろへろの時に書いたのに、暗さも深刻さもかけらもなく、現実の影が全然見えない、生命力と明るさが売りだし誇りだと書きました。で、あとで思いついたのですが、いつどうなるかわからない呪われた病を抱えているタカヒコネくんには、若干当時の私の状況が反映されているのかもしれません。
ただし、彼の存在というか役割は、それ以上に私の昔からの作品にしばしば登場する「ものすごい悪を犯し罪を背負っていても、それなりに生きている主役級の重要人物」の系譜で、古くは「青い地平線」のサフィアンがその典型ではありますが、私は絶対こういう人を登場させないと落ち着かないのですね。「砂と手」シリーズではコモドゥスですし、「馬の中」ではアキレスかな。元気で前向きですが、どこかうかつで、山ほど人を殺して不幸にしてても、明るさや華やかさを失わない。こうした人を生かし動かし認めることが、私の中でも外でも、いろんなものを許す力につながってるんだと思います。どんなにまちがっても、生きてていいんだ、みたいな。