電子書籍
ばたばたしていて、お知らせが遅れてしまったのですが、「馬の中」シリーズ(全三冊)の二冊目「風」の紙本が完成し、第一冊「炎」ともども、Amazonから発売されています。このブログの下の方にスクロールすると、宣伝ページがありますので、よろしかったら、ぜひご購入下さい。紙本しかまだ出してないので、ちょっと高くて申し訳ないのですが、「砂と手」シリーズのみっちりどっしりした感じとはまたちがいまして、スピーディーで明るくて、読みやすいというか、気分がよくなると思います。
そしてこれは、今の時代の戦争と暴力と独裁が蔓延横行する時代に、それをくいとめるために私たちは何をすればいいかという、私なりの全力のメッセージでもあります。どうか、受け取っていただきたいと思います。
鮮烈な真紅の文字の第一冊に比べて、第二冊はどこか不思議で不安定な紫の文字です。一見弱々しいようで、したたかな謎めいた力を感じていただければと思います。第二冊収録の二話はいずれもハッピーエンド。正しい優しい心の人たちが力を合わせて知恵をしぼった時に、現実となるかもしれない夢に、どうか酔ってみて下さい。
なお、挿絵などはありませんが、文章だけなら、このホームページのこちらで読めます。
もうひとつ、お知らせが。
「砂と手」シリーズ全八冊は、これまで紙本しかなかったのですが、担当者のdynamis lifeさんが、ものすごくがんばって下さって、このたび、全冊を電子書籍でも発売しました。同じく、このブログの下の宣伝ページをごらん下さい。
紙本はきれいな装丁で持っていると楽しいと思いますが(笑)、何しろ一冊2~3000円台で、おすすめするのが申し訳ないほど高い。電子書籍は一冊500円で、ずっと読めます。どうぞお気軽にお楽しみ下さい。「馬の中」同様、文章だけならこのホームページのこちらで見られて、そこそこ来ていただいてる方もいらっしゃるようなので、今度からは500円で挿絵も楽しまれて下さい。
なお、どちらのシリーズについても、何らかの不都合など、お気づきのことがあれば、いつでも何でも「お手紙」欄からお知らせ下さい。ご感想ご質問も歓迎いたします。
それから、これに先立って、やはり紙本と電子書籍で販売している、「水の王子」全七冊シリーズも、どうぞお忘れなく。どのシリーズも、それぞれに愛していますが、私の身体にとけこんで一体化している世界は、やはりこれだと思います。どこか残酷で病的なものも秘めながら、結局とことん元気で明るい力強さと陽気さがただよいあふれる、このシリーズは、いつも私の、ひそかな誇りでもあります。登場人物すべてが私。いつか私がこの世からいなくなっても、これを読んでいただければ、きっと私に会えるはずです(笑)。
そうそう、無駄話ですが、「馬の中」シリーズの表紙の装丁に使っているのは、私の実家の応接間のテーブルにかかっていたテーブルクロス。馬の置物はそこの棚にあったもの。どちらもいいかげんぼろぼろで、どうなるか心配でしたが、dynamislifeさんの腕前で、なかなかいい味に仕上がりました。裏表紙の貝殻は、私が小学生のとき、夏休みの課題研究で拾って来ていたものの一部です(笑)。なお、このシリーズでは、挿絵は私の下手なイラストだけではなく、庭や室内や近所の風景の写真も少し組み合わせていて、それも面白い感じなので、機会があったら、またご紹介します。
この3シリーズすべてを、三年そこそこで仕上げた私も私ですが、その間のつけが回って、部屋も庭もものすごい散らかりよう荒れようになってるのは、思えばしかたがないですねえ。同居猫も、よくがまんをしてくれたものだと感謝するしかない。