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いささかリベンジ

夕方になってから、何とか庭に這いずりだして、奥庭の境界線の草むしりをした。幸い蔓草はたちがよく、わりと簡単にずるずるとれるし、日が落ちてからは涼しくて案外仕事がはかどった。
 私の土地はどこもかしこも変形で、特にこの奥庭のはしは、以前に作った鉄柵の端が藪になっていて、そこを見よくしておきたかったのだが、かなわずにいた。この機会にと斜面にはりついて草を切りまくり抜きまくり、柿の木を植えるのに掘り返していたら出てきたレンガをひっぺがして、道っぽいものを作ったら、案外いい感じになった。こうやって説明しても何がどうなのかまるでわからないとは思うが、文章でも写真でも説明不能な場所なんですよねこれが。

それにしても、レンガの敷き詰め方が不規則で意味不明なので、私は何を考えて、こんなちぐはぐな置き方をしたのかしらと首をひねっていたら、鉄柵の手前の行き止まりに私は花壇っぽいのを作っていて、アイリスかカラーか何かを植えていたりしていたのだった。で、生い茂った雑草の中でけなげに生き残っていたカラーだかアイリスだかは、日光と水を求めてひょろひょろ伸びて、恐ろしい長さになって、それでも二株ほど元気でいた。

いっしょにちぎらないように、回りの草を抜いて行ったら、花壇はどうにかそれらしく復元したが、支えを失ったアイリスかカラーは、地面に長々のびて寝ている。明日支えを作ってやらなきゃ。

というわけで、境界の石の指標の手前に何とか柿の木を植えた。もう何本か並べたら、空き地との境界のいい目印になるかもしれない。しかし、ここは以前に桜を植えて枯れてしまった場所だし、逆に元気に育ったら、ものすごい大木の列になるかもしれなくて、それも恐いが、まあ何とかなるだろう。
 そういうわけで、一応花壇を救い、柿の木を植え、境界の一部を整備したのだから、まあリベンジはしたということにしよう。そしてまた、ほぼまっ暗な中で水まきして、今からごはんを食べる。お味噌汁を作る元気が残っているかなあ。

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カツジ猫