ここだけの話
連日、雨が降ってうすら寒いが、庭の水まきをしなくてすむから、どっちかというとほくほくしてる。でもまだ毛布は洗濯してない(笑)。
腰の痛いのはよくなって来ているが、どうかするとまだ痛い。足もますます弱ってるので、お天気がよくなったら、ウォーキングにでもはげむとしよう。
例によって料理番組を横耳でいいかげんに聞いていたら、カリフラワーとリンゴと豚肉を煮たらおいしいみたいなことを言っていた。冷蔵庫にリンゴがたっぷり残ってて、そろそろ使わなきゃと思ってたから、今日カリフラワーを買って来た。案外安くて助かった。
でもなぜか、カリフラワーというとエビといっしょに食べたくなって、安いムキエビのパックも買って来てしまった。ええい、明日一気に料理してやる。
テレビのバラエティー番組では兵庫県知事選と選挙違反について盛んに報道しはじめた。元県知事が当選(ややこしい)後しばらく、テレビの番組やSNSで、彼に批判的なことを書いたり言ったりした人を、かたっぱしから探し出して攻撃して引きずり降ろそうという投書やコメントがあふれていて、統一教会の専門家のような人たちまでたたかれていたから、ははあ、この機会にこうやって魔女狩りをして、自分たちに都合の悪い存在を一気に抹殺しようって魂胆かと、アベ政権のころ、ちょっとでも政府に批判的な発言する専門家や識者が、どんどんテレビから消されて行ったのを思い出して、いやな気持ちがしていたが、うかつなPR会社社長(カナダに行っちゃってるそうな)のおかげで、選挙違反が注目されて、どうやらそれは失敗というか頓挫したらしい。
いやー、マジでここだけの話(笑)、私は手抜きの間抜けな犯罪というのが一番嫌いで、世の中も被害者も悪も犯罪もなめとんのかおのれはと反射的に思う人間だ。
最近の学生はそんなことはしないが(しようのない課題を私が出しているせいかもしれないけど)、昔はいわゆるコピペというやつで、そのへんの適当な本や論文の一部を切り貼りして、自分が書いたようなレポートにして出して来る人も時にはいた。授業で、それだけはするな、それしたら即不可ですよと、何度も念を押し、その理由もしつこいほど説明していてもなお、である。欠席してたんだろうと言いたいが、出席して、ちゃんとその話を聞いていてもそうする場合もあるようで、ほとんどもうある種の自殺願望としか思えない。
それはまだそう腹も立たない。しかしそのコピペしている、よそさまの資料というのが、私が鼻歌まじりでちょんちょんと指で検索したら、ネットの一番最初かよくて二番目か三番目に出てくる資料だったりすると(時にはそんなことするまでもなく、こっちが知ってる資料だったりする)、何考えてんだと思わずにいられないし、更にはそんなことするまでもなく、コピペしている部分に「前述のごとく」とか前述してない部分が引かれてるわ、ひでえ時には主語が「僕」とか「筆者」とかのままで、直さないまま引用してる場合さえある(まあ、「筆者」の意味がわからんかったのかもしれないが)。
雑で手抜きの犯罪というのが私は一番好かん。まあそういう好みはおいといても、ちゃんと前もって採点基準は説明し、書いて配布もしているのだから、そういうレポートはもちろん落とす。したらば、時には「なぜ落ちたのですか」と無邪気な顔で質問に来る人もいる。どういう精神構造か興味がわくから、じっくり話をしたい気もするが、いかんせん時間もないから、「この部分は引用でしょう。それが示されていないからです」とか答えておくと、納得したのか反省したのか恥じているのか何も感じていないのか、明るい無表情のまま引き下がって行く。心配だ。
まあそりゃね、私みたいに、親しくしてた人と絶交するとき(別に喧嘩別れとかじゃなく、ただ私の心の中で、この人については今後は気にかけないようにしようと決める程度のことだけど、それでも)、ひょっといつか、「カサブランカ」の映画みたいに、この人の好意にすがらなければ私自身や自分以上に愛する存在が、破滅や死やそれ以上の苦しみにいたる事態が生じたとき、それでもこの人を無視し拒絶できるだろうか、その覚悟と決意が自分にあるかと自問して、たとえ油の釜で煮られようと、この人の好意にはすがらない、情も請わない交渉もしないと決心してから切り捨てる(実際にはそこまで決意できないから、めったにまず絶交はしない)のも、たいがいバカだとは思うけど、一応何かをする時には、そこまでなくても、ある程度の予測や準備や決意はしとくもんではないですかねえ。
それを思うと元知事から支持者から支援者からPR会社の社長から、いったい選挙に関わる前に、そんなことも調べないのか知っとかないのかと、何よりそれに呆然とする。まあそもそもが内部告発者が出たとき、どう扱うかが法的にも常識的にも正しいのか、自分も知らないし教えてくれる人もないまま、知事やってた人なんだからしょうがないかもしれないけど、それがばれても恥じることなく再立候補する精神は、「どうして不可なんですか」と質問に来る学生どころじゃないと思うけど、それにしたって、あんまり無知と不勉強と雑さ加減がひどすぎる。どうして中枢の関係者の一人でもが、注意も指摘もしなかったんでしょう。そして、そういう姿勢や体制のまま、これから県政を担当して行くって、ど素人に高層ビルやトンネル工事をまかせるのと同じくらいかそれ以上に危険じゃないのか恐くないのか、もうほんと皆さん自殺願望なのかとしか思えない。まあ今や世界も世間も私自身も程度の差はあれ、そうなのかもしれないけど。
ひとつだけ弁護のかけらみたいなこと言っとくと、市長選挙やその他に関わったこともある身としては痛感してるのが、今の選挙違反の基準って、ほんとにほんとにわかりにくいんですよ。市役所の担当者に電話して「これは違反になるのでしょうか」と聞いてさえ、よくわからない返事しかもらえないことが多い。それは今回の知事選挙はあまりにも無用心だとしても、やっちゃえ行っちゃえ勝てばいいのさみたいになってしまうのは、しかたがないのかもしれない。だいたいこれもアベ政治が、いろんな基準をぐちゃぐちゃにし続けたのが一因ではあるでしょうけど、まあ、これからの選挙のためにも、何が違反かはきっちりはっきりさせとく作業はどっかで進めてもらいたいです。
写真は先日、玄関脇の壁にはりついてたカマキリさん。そろそろ寒くなるけど、大丈夫なのかしらん。