しっぽを巻いてはいられない
授業で使う資料を見つけようと、昨日は上の家の二階に行って棚をかきまわしたが、結局見つからず、あまりの散らかりぶりに呆然として、息も絶え絶えに逃げ帰って来た。しかたがない、次の授業は別の構想を考える。多分今日明日で準備はできるはずだ。
学術会議の法人化案が可決されて、それをろくに報道もしないニュースにも腹が立っているが、片づけとちがって、こっちはしっぽをまいてはいられない。大学管理法案が成立した数十年前、今井源衛先生が私たち院生に「これができても、まだそうそう一気に大学が変わるものではない」と授業のときと同じ厳しい中にも強い口調で話されたのを思い出す。あれから時が流れて、先生も亡くなられ、私たちもどこまで大学の自立を守り続けられたかは正直言ってわからないが、これまでと同じに私はできるだけのことはする。
グレタさんのこと、自衛隊のこと、つれづれに読んだ本のことなど、書きたいことはあいかわらず浜の真砂のように増えつづけるけど、とりあえず、この前見た、俵万智の短歌について、ちょっとだけ。いや、つまんないことですよ。多分私がまちがってるんだと思うけど。
やみくもに我を愛する人もいて似ても似つかぬ我を愛する
この歌、「むちゃくちゃに私を愛してくれる人がいて、その人は本当の私とは似ても似つかない誰かみたいな私を愛している」って、私が見た本でもネットでも、皆そういう風に解釈してるんですけど、最初に見たときから私は全然そうは思えなくて…そういう内容だったら、あたりまえの、くりかえしの、どうってことない歌じゃないですかねえ?
じゃ私がどう考えちゃうかってことなんですけど、せっかくだから次の授業で受講生に聞いてみようかと思うので、来週にでもお知らせします。何か上にあげたのとちがう解釈なさった方は、ぜひ教えて下さいな(笑)。
写真は雨に打たれてイキイキしてるアジサイ。パソコン打ってる窓から見えます。ちょっと元気づいて、片づけのリベンジに乗り出そうかな。
しかし、このアジサイたち、去年もこんなにピンクだったっけか。毎年、色がちがうような気がするんだが。