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ぷはあ~ん

あれやこれや、パソコンの前で作業していると、もう何が何だかわからなくなり、ベッドでひっくりかえってて目が覚めると、朝か夜かもわからなくなり、深海魚が海面に浮かび上がったかのように、ぶわっと身体がふくらんで爆発しそうだ。

まあ、前進はしてるんだろうけどさ。

友だちが勧めてくれたホロヴィッツのミステリ『死はすぐそばに』を読んでいる。例によって、虚実の入り混じりぶりが、どっか黄表紙みたいな楽屋落ちで笑わせる。禁じ手の掟破りのようで、ちゃんと話の進め方をわきまえている。

作者本人もそうだが、登場人物はエリートのセレブばっかで、それがちゃんとそれらしい品位や風格を持ちながら、皆、凡人でアホなのが、実にうまいよね。今回の舞台は、周囲から隔絶されたぜいたくな金持ちの小さい住宅地で、高級外車や豪壮な住宅なのに、駐車場問題だの、ペットのトラブルだの、私でも日常に味わったりふりまわされたりするのと、まるきり同じ問題で、全員が一喜一憂し半狂乱になるのがとても納得できるのがすばらしい。

もっと早くに読み始めたかったのだが、少し前に(大したことではないのですが)病院に行って待ち時間が山ほどあるから、そのとき読もうとバッグにつっこんどいたのに、タイトルがタイトルだから、車椅子や終末治療の患者さんもおられそうな中、こんな本読んでたらあんまりだろうとやめてしまって、そのまんまになっていた。カバーをかければよかったんだけど、私、他の人はどうでもいいけど自分がカバーかけて本読むの何だかいやなのよね。

大相撲は豊昇龍が優勝か。ずっと前に「日本人の横綱が出ないのは憲法が悪い」とか言ったって話をどっかで耳にして、おいおいと思ってた解説の前の海さんが、カザフスタン出身の彼を「一刻も早く横綱に」とくり返していたのが、おかしかったし、うれしかった。あの発言はデマだったのかな、まあいいけど。(←デマでもなかったみたい)
 琴櫻も好きなので残念だったし心配だ。こんな時にいらんことを言ってはいけないが、先場所から言われてた「鬼のような迫力」みたいなイメージは、似合わないし無理があるんじゃないかいな。先代もそうだったが、優しくて育ちがよさそうな感じだものな。それを活かした強さのスタイルってないもんかしら。大きなお世話すぎるけど。

大河「べらぼう」、今日も面白かった。和書を見てるとうんざりするほど最後のページで出版元として目にする「鶴屋喜右衛門」が、ナマの人間の姿で座ってしゃべってるのを見ると、変に興奮してしまった(笑)。アホですねえ。

蝦夷紀行でおなじみの平秩東作がチラと出たのもおかしく、前回の夜の吉原の風景も美しかったが、今日の昼間のまのびした風景もまたよかった。代わりに権力者たちの風景が、暗くて不気味な画面なのも面白かった。

わー、北九州市議選の結果が気になって、ネットをあさってたら、いきなりものすごく手強いウィルス感染サイトに踏み込んで息がとまった。パソコン担当者に電話したら居てくれて、遠隔操作で無事に解決してくれた。つ、疲れたぜ、もう寝ようかしらん。

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カツジ猫