ユキヤナギと黄水仙
石破首相が新人議員に十万円ずつお祝いだかお土産だかの現金(あ、商品券だっけ)を配ったとかで、いったい全体何をどう考えて、このご時勢にそんなアホなことをしでかすんだ、ここ歴代の首相の中ではましな方だと思っていたのにと、ちょっと頭をかかえていたら、その後のニュースやネットやらであっさりわかって来たことでは、
1)別に珍しいことではなく、自民党ではわりと普通に皆やっていた。
2)「けしからん、首相はやめろ」と声を大にして言ってる同じ自民党の西田議員という人はしっかり自分も裏金議員で、「国民に主権があるというのはそもそもまちがっている」と公言している人らしい。
3)そんな人を中心に自民党の議員たちが騒いでいるのは、どうにか予算も通りそうだし、そろそろ石破首相をひきずり下ろして、ウルトラ右翼の高市早苗氏を新しい首相にしようという計画らしい。
なるほどと、おおかたすべてが腑に落ちて納得したのは快感だが、おかげでまたますますムカつくことも事実で、最近こういうケースが多いな。
しかし高市氏と言えば、総裁選で自民党議員の多くが、これじゃ選挙で勝てまいとびびって石破氏に鞍替えしたほどの過激な右翼で、その分熱烈な支持者も多いようだが、今さらそんな人を首相にして、それこそ石破氏以上に危ないんじゃないのかね、選挙では。それとも何か新しい要素の勝算があるんだろうか。
私はかねがね共産党をわりと信じていて、その理由のひとつは、彼らがまちがったことや不正なことをちょっとでもしたら、たちまち公安警察が目をつけて逮捕するに決まっていて、それがないということは、それだけ清廉潔白な保障だと思ってるからだ。
それと同じで石破首相を引きずり下ろすのに、たかだか自民党では皆が普通にやってたことを、ことさら攻撃して騒ぐしかなかったっていうことは、石破首相はさほど後ろ暗いことはしていないのじゃないかなと、かえってちょっと株が上がった(笑)。
以下の話はまったくの思いつきで多分でたらめだが、もしかしたら、かのとことんの差別主義者の杉田水脈議員を公認したことで、私みたいな中途半端なリベラル派が、石破首相を今度こそ見限りそうになったから、こういう危機的状況を作ってリベラルをつなぎとめようとしたんじゃないか、自民党内の穏健派が…とか思うけど、いくら何でもそれは陰謀論が過ぎるよな。
などとしょうもないことを考えている間に、庭ではいつかユキヤナギが咲き始めた。刈り込むのをサボっていたせいで、元気がなくなったと思いきや、例年以上に広がって、何かすごいことになりそうな予感。
前庭の黄水仙もいつものように咲き出して、これも放っておいたからいささか勢いがないが、その分あちこちに広がり出して、やっぱりなかなか美しい。