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平和を守る一票がある

今日は都議会議員の選挙か。猛暑ですが、どうか多くの方が投票に行ってくださることを願っています。

いろんな選挙のたびごとに思い出す短歌があります。

  這うこともできなくなったが手にはまだ平和を守る一票がある

作者の八坂スミさんは共産党員として活動された方です。でも、どの党を支持される方でも、とにかく投票には行って、ご自分の意志を示していただきたいです。それは、この時代に生きる一人としての、義務でもあり責任でもあり権利でもあると思います。

誠実で聡明な人たちがいつも勝利するとは限らない。私たち自身もまちがうことは多い。それでも、私は絶望しないし、あきらめもしません。

八坂さんのことを書いた「赤旗」の記事も紹介しておきます。

ところで朝ドラ「あんぱん」は、毎回が何だかもう映画みたいな作りだなあ(ほめてます)。もう何十年も前のことですが、何かで読んだ記事で、朝ドラというのはちゃんと見てなくてもナレーションで全部説明してしまう、と笑っている記述があって、たとえば女優さんが黙って座って相手を見ていると、「この時◯◯子の頭には、◇◇のような思いがよみがえった」とか、逐一説明する、とあり、当時は多分その通りでした。

「虎に翼」までは私はほとんどどころか全然、朝ドラを見てなかったので、経過は知りませんが、ひさしぶりに見ていると、もうまったく、このような説明がない。すべてを俳優の表情や声や動作や雰囲気や、映像そのもので伝えて来て、余分な説明はいっさいない。これじゃ家事の片手間に見ても何のことかとてもわからないよなあと思うぐらい、寸分のすきなく見つめていないと、人物の心情も周囲の状況もわからない。すごいことになったもんです。

よそでもちょっと書いたのですが、先日は中国の風景で柳絮が飛ぶ美しい風景をずっと見せながら、柳絮について、ひとっことの説明もないのに、のけぞって舌を巻いて思わず笑ってしまいました。あの悲惨な中にも夢のような光景を描き出しながら、やぼな解説は一言もつけないのか。すごすぎる。

もちろん、それで自分では判断できないで、置いていかれる人も多いわけで、時にはずいぶんピント外れな感想や批判も見ますが、でも私が子どものころ見た風景や映像をわからないなりにずっと後になってわかったり、忘れられないままでいたりするのと同じく、それでいいのだと思います。一から十までその時理解しようとすると、かえってまちがうこともある。そのままに何かを刻んで、残しておけば、それでいいってこともある。

それはそうと参政党のどなたかは、男系天皇の継承のために天皇は側室を持つべきだと言っておられるらしい。いろいろ突っ込む前に、ただもう、醜悪ですね。としか言いようがない。私が天皇制に反対なのは、こんなめっぽう失礼で尊厳をふみにじったこと他人から言われて抗議どころか怒りもあらわに出来ないような人たちを作っちゃいけないと思うからでもあります。

写真は福岡教育大学の一隅。うちの庭ほどじゃないけど、見事に草茫々で、まあそりゃイノシシも出ますよね(笑)。

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カツジ猫