江戸紀行備忘録徳永信之「寄生木草紙」(「朽鞋雑話」附録)

昔は、誰かの紀行について論文を書こうと思ったら、手に入る限りのその人に関する資料を集めた。作品が残っていれば、全部読んだ。たとえ論文に引用したり参考文献にあげないでも、そうすることが当然だと思っていた。
今もそれを心がけてはいるのだが、なかなか難しい。
この「寄生木草紙」は、徳永信之「朽鞋雑話」という紀行があまり面白かったので、どこかで紹介しようと思って調べているとき、作者が書いた随筆ということで、どこかから(調べますので少しお待ちを)コピーを取り寄せたものである。随筆という性格上、作者の人となりが、紀行よりよくわかるかもしれない。翻刻はしないが、内容をあらあら紹介して行く。
原本を見ていないので、詳しい書誌はわからないが、写本ニ冊の大本で、乾坤各冊の目録(目次)は次のようになっている。

奇才の幼童
言馴し謬
兵法乃印可
かしこ渕
人麻呂の像
北風の異名
四悪十悪
文字の問答
燕の性
蜷川の悟道
心学の論
辯者の閉口
祈念祈祷
言語の偽

姥子の温泉
自讃の歌人
中津乃仁君
禍の転遷
神職の過言
本朝医の祖神
附言 再話
追加 私旨

(つづく)

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