ぼくの、おてては、うめのはな（カツジ猫）

みなさん、こんにちわ

かいぬしは、ぼくの、まえあしのさきの、けのもようが、
ゆびのねもとで、わっかを、はめたみたいになっているので、
「うめのはなみたいで、いいねえ」といって、
はるのはじめごろ、「うちのうめがさいた」と、しょうかいしようと、
いろいろ、しゃしんをとっていたけど、だめだったようで、
さいきん「こんなもんか」と、あきらめて、
「きせつはずれになったけど、まあいいか」と、
このしゃしんを、あっぷすることにしたみたいです。

「じつぶつは、もっと、うめのはなに、みえるのに」と、
かいぬしは、ざんねんがっています。

このしゃしんで、ぼくが、しいている、ぴんくいろの、ひざかけのもうふは、
わりと、じょうとうで、かいぬしは、だいじにしていたのだけど、
まえに、かいぬしの、がいしゅつがおおかったとき、
ぼくが、さびしくなって、かいぬしがでかけるまえに、
ちょっと、べっどのうえにおいた、うすい、こーとのうえに、
いそいでのって、まるくなったら、かいぬしは、
「あれー、そうきたか」と、こまったあげく、
「ほら、かつじ、こっちのほうが、きもちいいよ」と、
ねこなでごえでいって、よこのほうに、
この、ひざかけをひろげてみせて、
ためしにのってみたら、ほんとに、きもちよかったので、
ぼくは、そのまま、そこにねて、かいぬしは、
「よしよし」と、あんしんして、こーとをきて、でかけました。

ぼくは、だまされたみたいだけど、
それいらい、このひざかけは、ぼくのものになったから、
かったのは、ぼくだと、おもっています。

ぼくは、このごろ、なんとなく、そわそわしていて、
かいぬしは、「じしんの、こういしょうかな。
はるだからかな」と、ぼくをみて、かんがえています。
そういうじぶんこそ、いそがしそうなので、
たおれたりしないか、ぼくは、しんぱいです。
なにかあったら、ぼくがこまるもんな。
ぼくの、きもちがつたわったのか、
「けっきょくは、それかい」と、
かいぬしは、いっていました。