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花ざかり、草ざかり(笑)

昔、っていうか去年、まだ手つかずだった庭を、きれいにして花を植え始めたころ、私、ご近所の庭を見ては、ひそかにバカにしていたのよね(内緒です)。あんなにきれいに、そこそこいい花が咲いてるのに、雑然として方向性も構想もなく、土や肥料の袋があっちこっちに積んであって、もったいないなあ、どうしてもっと、きれいに整理した植え方をしないのかなあ、なんてね。

一年経ってみて猛省。うちの庭は今はそれ以上にひどくなってる。
 庭って生き物というより、私に言わせりゃ猛獣だわ。(そりゃそうと、新しいパソコンの最初の画面はサービスがよくて、勝手にいろいろ入れ替わる。動物たちの写真が多くて、かわいいのだけど、この前は突然ゴマフアザラシの赤ちゃんの顔がでん!と大写しになってて、びびった。今はネコ科の猛獣の写真になってる。)去年植えた球根や苗が、生き残ったり滅びたり、どう対応していいか判断がつかず、うっかり放っとくと、わけわかんない植物があっちこっちに出現するし、もうどういう世界が展開するやら、シロウトにはまったく予想がつかない。毎日四つに組んでねじふせているという感覚だよ。もちろん、除草剤からネコ忌避剤から栄養剤から肥料から、あらゆる袋があっちこっちに置きっぱなし。戦場ですよ、もうこれは。大人しく予想通りに咲いてくれる花なんて、伸びてくれる木なんて、まったくお目にかかったことがない。

お見せするのが恥ずかしいんですが、今の私のそんな庭。草を抜く間がないもんだから、雑草の中に去年のユリの球根がにょきにょき顔を出している。こいつら、どうやら株を増やしているようだし、バラを駆逐しちゃったらどうしよう。フリージアはやっと咲くには咲いてくれたけど、何だかのたくりまくっているしさ。

あ、椿のかわいい花の写真が見つかりました。一輪はもう散って下に落ちています。それもかわいいけど、祖父が「椿はころりと花が落ちるから、(首が落ちるのを連想させて)武士の家には植えるものではない」と言っていたのを思い出すなあ。それじゃ映画「椿三十郎」の悪役の重臣のお屋敷は、あれは何だったんだろう。

ところで私の腰痛は、夢のようにほぼ治りました。人間の身体の神秘に今更ながら脱帽です。せいぜい大事に使わねば。

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カツジ猫