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こんな望みもかなったりする

もう二十年も前になるんじゃないかと思うが、「仮面の男」という映画を見て、年とった三銃士たちのあまりのカッコよさに、つい同じように髪を長くしてみたくなった。でも私の行きつけの美容師さんはカットが得意で、実際うまくて、伸ばしたいというのはためらわれたし、多分賛成してもらえないと思って、そのままにした。

高校まではおかっぱかショートカットで、大学時代の一時期だけ、肩のあたりまで伸ばしていたことがある。その時のことで一番覚えているのは、夜寝る時に、長い髪を首のあたりにまきつけるように広げて寝ると、それはもう、とても暖かかったことだ。「純毛だもんなあ、そりゃ」と、私が悦に入って枕の上でごろごろしているのを見た、ショートカットの友人が変な納得のしかたをしてたっけ。

ところが、ここ数年、私と美容師さんは右側は超短いショートカット、左は長く伸ばすというアシメとやらの髪型にはまって、しかも、「ここまでやってる人はなかなかいませんよ」と美容師さんが変な満足をしているほど、左側の髪を伸ばしっぱなしにしてしまった。
今、アシメの実例をリンクしようとネットで画像を探したが、皆かっこよすぎて私と違いすぎるということは別にしても、たしかに私ほど極端に左右がちがう髪型の人はいなくて、見本にもならない。スマホで自撮りしようかしらん。左の肩のところだけ見ると、昔、映画を見てまねしたかった髪型にちゃんとなってる。こんな望みも思いがけなく、かなったりするもんだなあと思う。

ここまで左を伸ばしたのは、この長さになると、ターバンにはさんで押し込んでおけばショートカットと見た目が変わらないという便利さもある。しかし、このごろでは、左が肩にかかる長さになって、ブラッシングするともつれてひっかかって痛い。猫のカツジがブラッシングを、あんなにいやがる心境がわかった。
このままどこまで伸ばしたものかな。美容師さんは面白がっているようだから、もしかしたら腰まで伸ばしてしまったりして。

写真は、もう片づけた玄関のしめ縄。今年は簡素にしたのですが、これはこれでかわいらしかった。

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カツジ猫