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やったぜ。

◇夕方いらしたお客さんが、おいしそうなケーキを買ってきてくれたけど、私もケーキを買ってきていたので、そっちを出したものだから、今、冷蔵庫には、うまそうなケーキが3個ほど入っている。お客さんは「カツジ君の分も」と言って買ってきてくれたのだ(笑)。
お客さんの来る前に、カツジ猫のいやがるのにはかまわず、ほんとに数か月ぶりじゃないかと思う掃除機をかけて、やったぜという達成感に満たされた。田舎からの荷物を置いていたりして、かけようにもかけられなかったのだが、やっと少し片づいたので、掃除機もかけられる♪
田舎の家にかけていた、わらびの模様のタペストリーも、超細長いのを利用して、壁の一角にうまくつるした。圧倒的な荷物の量に比べると、あまりに遅いが、それでも少しずつ、いろんなものが片づいて行っている。

お客さんは、カツジが大きくなって、おじさん顔になったと言っていた。やっぱり私の気のせいじゃなかったのね。「前は寝てるときなんか、板みたいにぺしゃんこだったけど、ちゃんと盛り上がって、お尻も大きくなってるし」と言って、猫じゃらしで遊んでくれた。帰りに彼女が、カツジの顔をなでなでしていると、カツジはかぷっとかみつきそうにしたけど、あまり本気ではなかったので無事だった。

◇とはいえ、片づけがかなりぎりぎりになったのは、昨日街に出たときにふらっと買った田中兆子の文庫本「甘いお菓子は食べません」を一気に読んでしまったからで、こんなに面白くていいのかと思うぐらい面白かった。昔の純文学のように細やかで、大衆小説のように豪快で、するする読ませて知らない内に読者に毒を食わせている。凄みがあるのに明るくて、病んでいるのに健全だ。小野不由美を最初に読んだときに感じたように、あー、こんな人がいつまでもこの調子でこういうものを書きつづけていてくれたら、私はもう自分で小説なんか書かなくていいなあという満足感を味わった。

たまっている手紙の返事も書きたいのだが、もうこんな時間なのかあ。今日のお客さんにも言ったことだが、もう片づけがすんでから勉強にとりかかろうとか言ってたら、いつのことになるかわからないので、明日からまた片づけにはげみながら、論文も書きはじめようかと思っている。あー、でも映画も見に行かなくちゃだしなあ。「スノーデン」まだやってるのかしら。

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カツジ猫