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今すぐやめてほしいレベル

今朝の毎日新聞で編集委員の山田孝男氏がコラム「風知草」でスガ首相のことを書いていた。
山田氏はたしかアベ首相と寿司を食ってた人の一人で、そのせいか何となく政府をかばう発言が多い。一方で、原発にはいつも反対の立場をわりとはっきり書く人でもある。その人がスガ首相の発言として紹介しているのが、去年、官房長官だったとき、毎日新聞の秋山記者とのやりとりだ。

アベ首相の在職年数が最長記録となったことへの感想を聞くと、スガ氏は「走っている最中には感慨はない」と答え、「権力の重みですか?」という質問に「というか快感」とつぶやいたそうな。

記者が思わず「快感ですか?」と聞くと、「重みと感じるか、快感と思えるかどうか」と答えたそうな。
別の時に「官房長官は楽しいですか」と聞かれると「楽しいに決まってるだろ。やりたいことができるんだから」と答えたともいう。

秋山記者は、「権力を持つ重圧がかかる心のバランスを保つため、政策を勧める快感を力に変えているのだ」と読み取れたそうだが、ずいぶんと親切な解釈だと思う。
バランスをとるためであれ何であれ、「快感」という感覚を一瞬でも持ったらおしまいだし、だいたいそんな気持ちをひっぱり出してよりかからねばならないほどに、権力を持つのが重圧な、ヤワな神経のやつなんか、権力者になる資格はない。

私自身も、知っている人たちも、立派な権力者であろうとしたら、寸時のすきもなく襲いかかる恐れや苦悩や重圧に耐えつづけた。慰めも快感もいっさいなかった、それが権力者というものの責任で、それに耐えられないなら、絶対になっちゃいけない。親だって、教師だって同じことだ。

スガ首相の発言や行動から、私はいつも強さなんかより、ものすごい弱さを感じる。臆病で傷つきやすい人だよ、多分。そういう人は指導者や責任者になっちゃいけない。批判にも異論にも抗議にも耐えられる、皆が自分にそれを向けてくれることにこそ「快感」を感じるような強さを持ってないんなら、もうどういうか、巨大戦艦のエンジンのつなぎ目をボール紙で作ってるようなもんだ。濡れても焼けても、いずれ吹っ飛ぶ。

ひたすら、不安だ。方針のちがいとか見解の相違とかいう段階じゃない。この心の弱さは救いがたい。今すぐやめてほしいレベルとしか言いようがない。

ところで今週から私は燃えるごみの回収後の掃除当番だ。カラスや猫を防ぐためにかけておく、網の片づけが主な仕事だ。今朝、自分ちのゴミを出しに行ったら、多分ノラ猫が網をくぐってゴミ袋を破いて、中のものを食いちらかしていた。
「猫にエサをやらないで下さい」との回覧板が回ったので、ご近所の人がエサをやるのをひかえて、猫たちもせっぱつまっているのだろうか。網を片づけるときに、散らかった生ゴミも掃除せねばと思っていたが、あとで行ってみたら、きれいになっていて、回収業者の人がざっと掃除してくれたのかもしれない。ありがたや。

網を片づけて、そのへんに残った小さなごみも拾ってビニール袋に入れて帰った。猫が数匹道にいるのを見かけたが、皆はちきれそうに太っていて、ノラ猫なんだろうけど、全然ノラ猫という感じがしなかった。

そう言えば、そういう時に使う小さいビニール袋だが、レジで毎回もらう(買う)のもどうかと思って、大小いくつかの大きさのビニール袋をパックで買った。安いものだけど、何だか釈然としない。結局プラスティックを減らすとかいうお題目のもと、なくしたのは客に渡す袋だけで、他はペットボトルからおかずのパックから、すべて以前のまま。変わる気配も見られない。そして結局こうやって、私たちが自分でビニール袋を買って使うようになる。何だかいろいろ、おかしくないか?

ともかくそんなこともあって、お金が減って来ていたが、今日残高をチェックしたら、年金が振り込まれたのか、ちょっと残高が増えていた。しめしめ、これで何とか年が越せる。

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カツジ猫