何も年の終わりにこんなもの見なくても、と思いつつ、
◇「さくら隊散る」「どですかでん」「白痴」「フローズン・リバー」「闇の列車、光の旅」のDVDを続けさまに見ているぐらいだから、私の体調ってきっと絶好調なんだろうな。
「さくら隊散る」を見た後で、自民党内閣が原発再稼働をめざすらしいというニュースを新聞で読むと、どういうか、親の顔が見たいというような感じで、こんな政権を選んだ国民の顔が見てみたい。
キャラママさんが話してたけど、先日の「九条の会」の集会で、参加者の女性の一人が、九電から値上げのお知らせが来たけど、やらせメールその他について何の説明もおわびも書いてなく、ふざけるなと思ったと怒ってたそうだ。まったく、「原発なけりゃ値上げだよ」という、あの芸も何もない脅迫を見ただけでも、この企業の無能力ぶりはわかるのだが、無能力でもいいけど、そういう会社だから早晩また事故が起こるのなんか、もう目に見えすぎていて、今もそうだが、危険な現場の処理に行くのは、電力会社の社員ではあるまいから、自衛隊員か公務員か、それも多分抵抗があるから、また一番弱い立場の下請け労働者におしつけるに決まってる。わかりやすすぎて面白くもなんともないぐらいの図式じゃなかろか。
◇私はそういう、逃げようのない下請けの人がいつも自分に思えてしまう。ついでに言うと、現政権は改憲もして国防軍にしたいらしいが、私は自衛隊でも国防軍でも、戦って人を殺す組織があると、必ずその組織に殺される側として自分のことを想像する。たとえ自衛隊や国防軍の銃口の先にあるのが、北朝鮮の兵士でも、国家転覆を企てるテロリストでも、理屈抜きで絶対にそれは私の分身、私の仲間と感じてしまう。少なくとも、そういう人たちの方が銃を向けている側よりは、ずっと自分に近いと感じる。守ってもらえてる気なんか、さらさらしない。
まあ、それもこれも、身近なものより遠くのもの、同質のものより異質なものを好む私の体質だろう。で、問題なのは、こんな私も国籍上は日本国民なのだから、当然守ってもらえることになるんだろうが、ということは、テロリストや外国のスパイも守ってもらえるってことなのかい。
私のような人間を守るのには、武器や軍隊じゃだめなんだよ。そろそろわかってくんないかしらん。