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宗像市民の声。

◇雨が降ってうすら寒いので、ここぞとばかりに、残った灯油でストーブをたいてます。
私がたった一泊しただけで、何が気に入らなかったのか淋しかったのか、庭の階段の上に、ドライフードを吐いていたカツジ猫も、やっと落ちついたのか、おやつをもらって一服しています。
彼がこの前、つめで破ったこいのぼりのワンピースを、いつもリフォームをしてもらうお店に持って行きました。カウンターの下にしまってあった、大漁旗を出して、「これを切って、あちこちに縫いつけて模様にしてふさぎましょう」と言って下さって、うまく行くかどうかちょっとどきどきしながらも、面白そうなのでお願いしてきました。大丈夫、多分うまく行きます(笑)。

◇お隣の福津市でママさんたちがやっておられる「ミラクルスイッチ」という集まりが、「隣る人」という映画の試写会をするというので、朝から見に行きました。疲れていたのか、ちょっと寝たけど、何だか自分の子どものころを思い出す、なつかしい映画でした。7月に上映会をやるらしいので、また見に行こう。
映画のあとの、おしゃべりタイムも楽しかったです。

http://www.tonaru-hito.com/(福津市の上映予定もここでわかります)

◇沖ノ島の世界遺産登録は、よくよく聞くと、宗像市の希望とはかなりちがったかたちだったようですね。しかし、島の古代祭祀に限ったかたちで認めるとなると、ユネスコ単位で世界的に女人禁制は文化として凍結保存する考えかと、国連相手に胸ぐらつかんで問い詰めたい気がしています。だいたいこの報道で新聞が、いけしゃあしゃあと女人禁制の島として紹介し、それが何の不思議も問題もないかのように世の中に受け入れさせているような態度にも、思いっきり腹が立ちます。こうなることがわかっていたから、私はいやだったんですよ。

そもそもこのごろマスメディアは、ヘイトスピーチとかその他なんでも、バカの一つ覚えみたいに「両論併記」しときゃ公平で中立だという感覚がお好きなようですが、沖ノ島の限定世界遺産登録について、「がっかりした」市民の声だけを紹介して「ほっとした」「当然だ」という声をまったく紹介しないのは、ふだんのポリシーに反してるんじゃないですか。私たちは何度か新聞社にも世界遺産反対の意向を伝えて連絡先も告げてますから、取材に行けなかったという言い訳は通用しないはずですけど。

せっかくですから、私の周辺での、この決定に対する意見や感想をいくつか紹介しておきましょう。

「さすがイコモス。これで行政は世界遺産を何も利用できないし出る幕もなくなった。痛快だね」

「(登録申請から)撤退するなら今ですよ。一番理由もわかりやすいし、いいチャンスなんだから。恥も比較的かかないし、傷も深くならずにすむ」

「新聞で沖ノ島の三つの禁忌を読んだけど、女人禁制だけはかたくなに守りながら、何も持ちださないとか、見聞きしたものは何もしゃべらないとかいう禁忌については、あれだけカメラががんがん入って内部のことをばらしまくってるのは、どう考えてもおかしいんじゃないの」(これは私と電話で話した他県の人の声)

「神秘の島で人に見せられないと言いながら、その魅力を紹介するためには公開しないわけには行かないんだから、はじめからしょせん無理な話」

「もう、どんな意味でも観光や地域の活性化に利用するのは絶対無理でしょう」

「これだけ金と時間をかけて、議会や地元を混乱させて、情報は開示せず、いろんな規則は破り、民主主義を破壊しまくったあげくのはてに、『大した文化遺産じゃない』と評価されて、市民のプライドはずたずたになり、島の姿は無惨に公開されて神秘も何も失われて、もう取り返しがつかないまでに俗化して、何かいいことがあったんですか」

「タレントや作家や写真家を資格も審査しないまま、売名のためだけにどんどん入れて、又吉氏なんか石の上に寝っ転がって、それを写真で公開して、女神も怒らないのが不思議。よくこのくらいのこと(厳しい判定)で神さまは許してくれたと思う。これ以上やったら、それこそ天変地異が起こるのじゃないか。真剣に畏敬の心をとり戻して、こんな計画は全部白紙に戻してほしい」

まだまだありますが、このへんで。こんな宗像市民の声を、どうぞ、拡散して下さい。

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カツジ猫