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小説あれやこれや

◎真保裕一「デパートへ行こう!」と篠田節子「家鳴り」が、そこそこ面白かったので、他の作品をさがしたが近くの本屋になく、今日、仕事帰りのツタヤで、両方ともごそっとあったので、何冊か買った。
当然、異常に安いので気がとがめた。「本屋にないんだからしょうがない。あったら定価で買うんだからな~」と内心言い訳しながら買って来た。さしあたり「贋作師」を読んでしまった。やっぱりなかなか面白い。まっとうな社会人のヒロインがもと学生運動家で、せっぱつまると昔とったきねづかで火炎瓶を作ってしまうのが、おお、あの時代もそういうように描かれるようになっているのかという、ちょっとした感慨があった。

「家鳴り」は短編集だが、私は最初の「幻の食糧危機」が妙に気に入って、つい何度も読んでいる。しゃれたペンションの主人が、竹槍を持って畑の番人をするところなど、ありえないようで絶対ありそうで、何度読んでも笑ってしまう。
この作者「女たちのジハード」を書いた人だったのだな。あれも悪くなかった。

◎それと、最近読んだ町田康「宿屋めぐり」がすごかった。わけのわからない話が延々続き、しかも絶対飽きさせない、あの文章は魔術である。多分、黒魔術だろうが。(笑)
自分ながら人間の脳が、よくこんなわけのわからん話に平気でどんどんついて行くなと驚いてしまう。筒井康隆もカフカもカミュも「キャッチ22」も、普通でまともに見えるほどのこの密度はものすごい。しかも、その根底を流れる精神は、実にまともで、行きとどいていて、どんな偏見や常識にも犯されていない。悪夢のようなのに、健康な力強さを与えられる。
七年かかって書いたそうだが、それを数日で読んでしまうのが、申し訳ない気もしてくるが、やめられないのだからしかたがない。(笑)

◎寒くなったからか、猫たちのエサの食べ方がはんぱでない。すぐになくなって補充しなければならなくなる。仕事をしているパソコンは古い方の家にあるので、牝猫のシナモンがいつもそばの椅子に寝ていて、ときどきは私の椅子の背もたれや、背中と椅子の間にやってくる。今も背中にクッションのようにはまって寝ている。おたがい温かくてちょうどよいが、こっちの家にもそろそろ、こたつを出してやらねばならないなあ。

◎ゆきうさぎさん

お身体に気をつけて下さい。私も最近、何となく、6回表で負けている試合をやっている心境です。

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カツジ猫