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映画「ロビン・フッド」感想2

ロビン・フッドの伝説なんて、めちゃくちゃいろいろあるようで、私が子どものころから中高大学にかけて読んだ、いろんな児童文学のロビン・フッドでも、筋は微妙に皆ちがってた。私は最初に小学校の図書室で読んだ、講談社世界文学全集の「ロビン・フッド(物語、がついていたかな?)が、最初に読んだからというだけじゃなく、なぜか一番好きだった。実際よくできていたと思う。たしかハアベイという人の原作だった。

全部記憶に頼って書くから、嘘もまじるかしれないが、その本ではロビンは最初はロバートという名の気のいい村の若者で、恋人のマリアンと別れをつげて出世のためにノッティンガム(ロンドンだっけ?)に行くのである。でも、途中の森のはずれで、意地悪な役人たちに合って彼らにからかわれ、そんなに弓が上手なら、あそこの鹿を射てみろとか言われて、勢いで射てしまう。もちろんみごとに当たるのだが、そこで役人は「ご禁制の鹿を射たからには死罪だ」と、もう絵に描いたようないちゃもんをつけてロビンをつかまえ、殺した鹿の皮をはいで、その中に彼をつめこんで、近くにいた猟師か木こりかそんな人に命じて運ばせて行く。
でも、途中で役人たちが酒場で休んでいる時、運んできた連中が逃げ出し、ついでにロビンも助けていっしょに逃げる。たしかその時、他にも鹿を殺してつかまった男たちがいっしょに連れて来られていて、自由になったロビンは助けてくれた男たちと、今度は役人たちを待ち伏せして、残りのとりこたちを解放する。
そして、もうこうなったら、森の仲間に加わって謀反人になるしかないと、彼らは皆、森に入って行って…あれ?仲間と会うところを覚えてないけど、よっぽどあっさり書かれてたのかな?

そうこうする内、ロビンは皆のリーダーになって、でも仲間を増やさないといけないと思って、強そうなやつが森を通ると声をかけたりけんかを売ったりしてスカウトする。
リトル・ジョンもそうやって見つけた一人で、たしか川の上の丸木橋で棒でたたかって、ロビンが負けて川に落ちるのじゃなかったかしらん。それで、仲間にならないかと誘って、リトル・ジョンは承知したような。

ウィル・スカーレットは私の読んだ本では、まんま「赤のウィル」と書かれていた。やっぱり森を通りかかって、ロビンと戦ってスカウトされたんだったと思う。赤い服を着ていたから、その名になった。たしか、ロビンのいとこでもあったような気がする。
アラン・ナデールは、とてもきれいな優男で旅の歌うたいで、よく森を通っていたが、ロビンは見逃してやっていた。でもある日彼がとても悲しそうに歩いて来たので、事情を聞くと、いいなずけの娘が権力者の領主かなんかと結婚させられそうで、ロビンたちはその結婚式をぶちこわして娘を奪い返し、アラン・ナデールと娘は結婚して、そのまま森の仲間になる。

タック坊主は私の読んだ本では、ロビンがいたずらして、自分をおぶって川を渡れというので、しぶしぶ従ったが、川の中で「うるさい小僧め、浮かぶなり沈むなり勝手にしろ」とか言って、ロビンをふりおとしてしまう。それが何度かあったあとで、ロビンが「角笛を三度吹かせろ」と頼み、タックが許すと、その合図を聞いて、五十人の仲間がかけつけてくる。すると坊主は「わしにも三度だけ口笛を吹かせろ」という。ロビンが承知すると、口笛にこたえて、大きな犬が五十頭かけつけてくる。それでもう一度戦うのだが、ロビンたちの射た矢は、くわえられたり押えられたりして、一本も当たらない。ついにロビンは休戦を申し入れ、タックを勧誘して仲間にする。

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