1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 独裁条項=緊急事態条項≠緊急事態宣言

独裁条項=緊急事態条項≠緊急事態宣言

今朝は久しぶりの雨で、水まきをしなくていい。
朝食後、毎日新聞に載っているクロスワードパズルをついやってしまって、ちょっと怠けた。本当にどーでもいいんだけどね、「しんぶん赤旗」のクロスワードパズルも毎週ついやってしまうんだけどさ、二つの新聞、タテのカギとヨコのカギの順序が逆なんよ。統一してくれんかなあ。どっちにも慣れなくて、目がちらちらするんだもん。

毎日新聞には、緊急事態条項のこともかなり取り上げられていた。
木村草太氏が、これを「独裁条項」と呼んでいた。ぜひ定着させたい。
「戦争法」のときもそうだったが、実質をあらわすネーミングって、すごく貴重だと思うのよ。

憲法についての意見広告も載っていたので、切り取って表の掲示板に貼った。撮影している私も映りこんでいるのが笑えるが、まあごらん下さい。

近くの本屋と文房具屋がまだ開いているのがありがたい。昨日はそれで何冊か、暇つぶし用の本を買って来た。いやーわかってるって、つぶす暇なんかないんだけど、どこにも。でも、つまみ食いのお菓子みたいに、こういう本を読むのは楽しい。ジェリー・トナー「奴隷のしつけ方」は、妙な本だが、遊び心がものすごく笑えてよい。やめなきゃと思いつつまた買ってしまった垣谷美雨「リセット」は、ありふれすぎたテーマのようなのに、予測がつかない展開で、またとまらなくなりそう。長坂清臣「西国街道・山陽道徒歩の旅絵日記」はまあ仕事関係の資料なのだが、ただ読んでいても、いい感じでくつろぐ。橋本治の「そして、みんなバカになった」は、対談形式なので、彼のいろんなことが伝わって、あまり緊張しないで「あ、そっかー」と思いながら読める。

それにしてもなあ…。
湾岸戦争が始まったとき私は、何歳だったっけ。今まで自分の前にいて戦ってくれていた人たちが皆もう死んでいなくなり、私が最前線に立っているような孤独と武者震いと責任感を感じながら、そのころしきりに思い出したのは、亡くなって間もない手塚治虫と開高健だった。その二人のことをしきりに思い出し、彼らが今いたら、どうするだろう、何を言うだろうと考えて、もうその声をことばを聞けないことに悲しみと緊張を感じていた。

橋本治は私とほぼ同年代だが年下だ。でも、あの時と同じように、このコロナ騒動の中、そして何もできない政府と首相が、それをあろうことか憲法のせいにして「独裁条項」を作ろうとするSFでもないようなとんでもない展開の中、橋本治がいたら何を言うだろう、何をするだろうと痛切に考えてしまう。

私は多分、もう最前線にはいない。木村草太や白井聡、その他たくさんの若いすぐれた人たちが現れてがんばってくれている。それでも、ささやかに、できることはしようと思う。
というわけで、皆さませいぜい、タイトルの方程式を暗記して、血肉にして(笑)広めまくって下さいな。

Twitter Facebook
カツジ猫