ぼくは、あいかわらずのまいにち(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、なんか、ものすごく、いそがしそうで、
ぼくが、にゃあにゃあ、よっていくと、
「せいかく、かわったろ。そんなにあまえるねこじゃなかったのに」
と、めんどくさがって、なげきます。
でも、おさしみは、まいにちくれるし、
よるは、だいてねてくれるから、まあいいか。
よのなかは、なんだか、たいへんらしいけど、
ぼくは、かんけいないから、のんびりしています。
「かんけいないことはないでしょう。
わたしは、つとめさきがやすみになって、しゅうにゅうがへってるから、
おまえのえさだいにも、こまるようになるかもしれないし、
ころなにかかったら、おまえをあずかってくれる、
ありがたいひとに、おまえは、おせわになることになるんだよ。
そのくらいの、こころのじゅんびは、しておいで」と、
かいぬしは、おどかすけど、
そんなに、いっぺんに、いろいろいわれたって、
ねこのあたまには、はいりきりません。にゃお。
かいぬしは、よる、ねるまえに、はをみがきます。
でも、つかれているときは、そのまえに、
ふくをきたまま、べっどにたおれています。
ぼくは、もうねるのかとおもって、そばにいくと、
かいぬしは、「まてまて、まだまだ」といって、
はをみがきにいって、ねまきにきがえて、
ふとんにはいって、てれびをみたり、ほんをよんだりします。
やっとかよとおもって、ぼくが、いくと、
かいぬしは、「おっ、きたか」といって、
てれびをけして、ほんをおいて、
ふとんをもちあげて、ぼくをいれて、
ぎゅっとだいてくれます。
ぼくは、いつものように、まくらに、かおをおしつけて、ねます。
「おまえ、おひるねのときは、そんなねかたしないのに、
わたしとねるときだけ、かおをまくらにうめちゃうというのは、
どういう、しんりじょうたいなんだろうね。
そんなに、げんじつをみたくないのかい。
わたしが、ねこならいいとおもってるのじゃあるまいね」と、
かいぬしは、ぼやきます。
かいぬしは、ねこになれるかな。
まえかがみになったら、まだゆびがじめんにつくし、
せなかで、りょうてのゆびが、さわれるみたいだし、
わりと、からだは、やわらかいみたいだけど、
ねこになるには、まだまだだよな。