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ぼくは、ときどき、おこられる(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

ぼくの、だいせんぱいの、きゃらめるさんのめいにちもおわって、
ぼくは、きゃらめるさんの、しんだとしを、おいこしたかもしれません。
うまれたときを、せいかくに、おぼえてないし、
かいぬしもしらないので、びみょうだけど。

「はじめて、いなかのいえの、うめのきのしたで、あったとき、
てのひらに、のりそうな、こねこだったからね、おまえは。
あそこから、ぎゃくさんしたら、ぜったいにもう、
はっさいには、なっているはずよね」と、
かいぬしがいうので、そうなんだろうとおもいます。

きゃらめるさんは、みるくさんという、しろいねこと、きょうだいだったみたいです。
みるくさんは、きゃらめるさんのしんだあと、
かいぬしが、ときどき、いそがしいときにしていたように、
いなかのおかあさんに、あずけたら、いえでして、
そのまま、ゆくえがわからなくなったそうです。

「あのあたりには、たくさんの、そとねこに、えさやりをしているおうちが、
あっちこっちにあったし、やたらと、ひとなつこいねこだったから、
どこかで、かわれていたとおもいたいけど」と、
かいぬしは、ときどき、いっています。

みるくさんは、いま、うえのいえにいる、
はいいろねこの、ぐれいすさんと、おなじたいぷで、
げんきで、よくあまえて、こえもおおきいので、
かいぬしは、うるさがって、よく、おこっていたようです。

きゃらめるさんは、あまえるときは、
「にゃっ」と、ちいさいこえでなくぐらいで、
わりと、むくちで、だまってそばにいるかんじで、
かいぬしは、そこも、すきだったようです。

みるくさんは、いくらおこって、たたいても、
すぐまた、げんきに、ないて、ちかづいてくるので、
そこも、きがるに、おこられる、げんいんだったらしいです。

きゃらめるさんは、おこられると、
「おまえみたいに、びびってるとか、ぐれてるとかじゃなくて、
ぷらいどをきずつけられたみたいなかんじで、
なんにちも、ひどく、そっけなくなるから、
たぶん、おとなになってからは、
いちども、おこったことがなかった」と、
かいぬしは、いっていました。

ぼくは、さいきん、かいぬしが、ずっとうちにいるのに、なれて、
よるも、ひるも、わりと、べたべたしています。
ぱそこんで、しごとをしているのが、ながいと、
そばにいって、にゃあにゃあなくので、かいぬしは、ときどき、
「うるさいよ、もう」と、わりとおおきなこえで、おこります。
そうしたら、ぼくは、とんで、にげて、
おにわにまで、でていきます。

むかしは、それでながいこと、ちかづかなかったけど、
いまは、またすぐ、よっていくので、かいぬしは、
「たふになったというか、ずうずうしくなったというか」といいながら、
だきあげて、ぼくを、もみくちゃにします。

「いずれにしても、きゃらめるはもちろん、
みるくも、あんなにおこられたのに、
いっぺんも、かみつきも、ひっかきも、しなかった。
たいしたものだよ。
おまえは、うちにきたねこというか、
わたしが、うまれたからあったねこのなかで、はじめての、
かみつきねこだよ。この、わるが」と、
ぼくの、かおをみて、いいます。
ふーんだ。

このしゃしんは、ぼくが、かいぬしの、おじいさんのつくえから、
ふみだいで、したにおりようとしている、ところです。
ねずみがでて、ぼくのえさをぬすんだときいらい、
ぼくは、このつくえのうえで、ごはんをもらっていて、
ねずみが、おいだされたあとも、
ずっとここで、ごはんをたべています。

「おなじ、めせんで、しょくじができるってのも、
なかなかわるくないよね」と、
かいぬしは、となりのてーぶるで、ごはんをたべながら、
ぼくをみて、ときどき、いいます。

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カツジ猫