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我ながら疲れてる

昨日だっけ、スーパーで支払いが終わって、買い物を袋につめてたら、そばの上品な奥さまが、「それおいしそうですね、売ってるんですか」と声をかけて来られた。品物はすいかのパックで、「通路を突き当たって右側にありますよ」と教えてさしあげると、「買い物をすませたし、荷物があるから明日にしようかしら」「お金が残ってたかしら」などと迷いながら、小銭入れを開けて、お金を数えていらした。結局「明日にするわ」とあきらめられて、私も「いつもありますから、明日でも大丈夫ですよ」と笑ってお別れした。

不景気なご時世だからか私の人徳か(笑)、しょっちゅうというほどでもないが、このごろスーパーでこうやって、よく声をかけられる気がする。野菜を選んでいて、ふと目があって、ほほえみあって「たっかいですねえ」と、ため息をつきあったりして。

私は実は、仕事もしてない老人が何でこんなに時間に追われるのだろうと我ながら不思議なのだが、わりといつもあわててスーパーをかけまわって(というか足が悪いからひきずって)、買い物をしまくって、びゅっと帰宅することも多い。そういうときは、顔には出さないが通路のじゃまになるカップルだの親子連れだのに、「てめえ、うだうだしてんじゃねえよっ」「買うの迷ってんなら、売り場の前を一人でふさいで、でかい尻を見せてんじゃねえ!」だのと、ありとあらゆる罵詈雑言を内心で叫びつつ、くねくね人の間をすりぬけて行くこともよくあるのだが、幸いその不機嫌さを見抜かれたことはないのは、神に感謝すべきだろうなやっぱり。

もちろんお話をするときは、それとはちがって心に余裕のあるときで、天使とまでは行かなくても、悪魔ではなくなっているときで、本当に人間関係や社会状況なんて、いつ何のきっかけで、どうなるものやらわかったもんじゃない。

雨が降って水まきをしないでいいと、このところ数日喜んでいたら、その分花も咲くが雑草もめちゃくちゃ茂って、庭がひどい状態になってきている。奥庭に行く途中の中庭なんか、大げさでなく、昼なお暗いジャングルみたいになっている。

特にこのリュウキュウアサガオは、はびこりだすとものすごく、客観的に見るときれいな色なのだが、これが花でも咲こうものなら、もうそれは庭の荒廃の象徴だとしか思えない。だもんだから、少々ひどい状態を放置していても、この花だけは見たとたん、問答無用で届く限りのつるをひきちぎる。

でも敵もさるものというか、つるをちぎってごみに出そうと、そのへんに丸めて投げ出しておいたら、数日たっても、もちろん水もやらなくても、みずみずしく鮮やかな色のまま花を咲かせている。知らんわもう、負けたわ。
 さいわい明日は燃えるゴミを出す日だから、しっかりゴミ袋に入れておさらばしてやる。しかしそうこうしている内に、どこかで、次の花が咲き始めていそうで、もう疲れたよパトラッシュ。

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カツジ猫