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発表資料(14)

 いそぎんちゃく、まんぼう、グッピー

課題③連句

1(発句)  立冬の国文学史始なりけり   いそぎんちゃく

(1)立冬で冬。この講義が始まった11月7日は今年の立冬開始日であり、冬の気配を感じながら集中講義がスタートした。

 

2(脇)  首筋撫でる風は冷たし   グッピー

(1)冷たしで季節は冬。首をすくめるほどの冬の冷たい風が吹いている様子である。

(2)国文学史の授業を受けている時に、開けている窓から吹き込んだ風で、冬の訪れを感じている。

 

3 冷風を浴びつつ進む定年坂   まんぼう

(1)雑。冷たい風にあたりながら定年坂を登る様子である。

(2)冷たい風にあたりながらも進む。

 

4 星に願うは明かし未来   いそぎんちゃく

(1)雑。星を見ながら明るい未来を願っている。

(2)定年坂でよく上を向いて星を見ることがある。卒業後の明るい未来を願いたくなるものである。

 

5 満月の満ちる光に背を押され   グッピー

(1)月の座。満月で秋。夜に輝く満月の光を見て、明日も頑張ろうという気持ちになっている。

(2)宗像の空は星も月もよく見え、輝きを放つ星や月に元気をもらう。

 

6 果てるまで響く鈴虫の声   まんぼう

(1)鈴虫で秋。命果てるまで鳴き続ける鈴虫の声である。

(2)夜の月の光に照らされながら最後まで力を振り絞る鈴虫である。

 

7 りんりんと色なき風にのせられて   いそぎんちゃく

(1)色なき風で秋。艶のない風にのって聞こえる切ない音を聴いている。

(2)果てるまで鳴いている鈴虫の切なさが風にのって耳に届いている。

 

8 愛と勇気とそれから君と   グッピー

(1)恋。恋を成就するには、愛と勇気と相手が必要。

(2)りんりんりんと勇気の鈴が鳴り、愛を感じ、君を想う。

 

9 手を繋ぎ溢れる君の温もりが   まんぼう

(1)恋。繋いだ手から隣の君の温かさが溢れてくる。

(2)繋いだ手から感じられるのは愛と勇気と君の温かさ。

 

10 口いっぱいに 母の手料理   いそぎんちゃく

(1)雑。母の手料理を口いっぱいに放り込んで食べている様子。

(2)普段一人暮らしをしている大学生が帰省し、久しぶりに食べる母の手料理に温かい愛を感じている。

 

11 卓囲み家族団らん里帰り   グッピー

(1)雑。帰省をして、家族と会話を楽しんでいる。

(2)久しぶりの母の手料理を家族で囲み、幸せな一時を過ごしている。

 

12 近所の公園少し恋しい   まんぼう

(1)雑。小さい頃遊んでいた公園の前をふと通りかかると懐かしいなあ。

(2)里帰りといえば、自分の過去を振り返る良い機会である。

 

13 ブランコを止めて眺むる夏の月  いそぎんちゃく

(1)月の座。夏月。悲しい事があった帰り道に公園に寄り、ブランコに乗った。いざ降りようとして、ふと足を止め空を見上げると月があった。悲しかったことがどうということもないように感じた瞬間である。

(2)目まぐるしく変わっていく世の中と変わることなくいつもある近所の公園。そのような公園が心の拠り所となるときもある。

 

14 夜にはじける線香花火   グッピー

(1)線香花火で夏。真っ暗な夜に一点、線香花火が光を放っている。

(2)夏の風物詩のひとつ、花火。月ほどの迫力はなくとも、暗い夜の中輝く線香花火は美しい。

 

15 帰り道駅のたこ焼き200円   まんぼう

(1)雑。学校の帰り道に駅で売られているたこ焼きはすきっ腹にダメージを与える。

(2)夏の楽しみと、屋台の楽しみと、お祭りセット。

 

16 はふりはふはふ広がる笑顔   いそぎんちゃく

(1)雑。はふはふと誰かが笑うことによって、その笑いは伝染し広がる。

(2)たこ焼きの熱さにはふはふしながら、帰り道にみんなで楽しく笑っている。

 

17  新しい命が生まれ花爛漫   グッピー

(1)花の座。花で春。新しい命の誕生を、満開の桜が祝福している。

(2)赤ちゃんを見ると、自然と笑顔になる。

 

18 さあさ出番だソメイヨシノ   まんぼう

(1)ソメイヨシノで春。さあソメイヨシノ!きみの出番だ!!

(2)寒い冬を乗り越え、多くの命が芽吹く時。短い命かもしれないが、力いっぱい咲き誇れ。

 

19 春セーターを纏い飛び出す夢の外   いそぎんちゃく

(1)春セーターで春。新しい服を着て、頭の中で思い描いていた春の暖かな外へ飛び出す様子。

(2)薄い桃色のセーターを着てソメイヨシノを観に出掛けているのかもしれない。

 

20 おひさまの匂い うんと吸い込む   まんぼう

(1)雑。外に干した布団などおひさまの匂いをかぐと心まで温かくなる。

(2)日に当たったセーターとおひさまの匂い、心も体も温める。

 

21 洗いたてふわりと香る柔軟剤   グッピー

(1)雑。回した洗濯機から洗濯物を取り出すと、柔軟剤の香りがする。

(2)おひさまの自然な香りと柔軟剤の人工的な香り。どちらもいい香り。

 

22 すれ違い際に振り向きたくなる   まんぼう

(1)雑。いい匂いがする人ってすれ違う時振り向きたくなるよね。

(2)すれ違いざまに柔軟剤のいい匂いがすると、思わず振りむきたくなるよ。

 

23 交差点変わる信号息白し   グッピー

(1)息白しで冬。青から赤に変わりそうな信号を急いで渡って、息が上がっている。

(2)人通りが多く、たくさんの人とすれ違う交差点。

 

24 早く帰ろう今日は短日   まんぼう

(1)短日で冬。日が短いから早く帰らないと、すぐ暗くなってしまうよ。

(2)息が白くなるほど寒い。交差点で交わる人々は、せっせと帰路に着いている。

 

25 録画せず出かけ帰宅し絶望す   グッピー

(1)雑。見たかった番組を録画し忘れて、帰ってきた時にショックをうけている様子。

(2)早く帰って、まずすることは溜めている録画の消費。課題と同じで、溜めすぎはよくない。

 

26 代わりに隣の君見て過ごす   まんぼう

(1)恋。隣に君さえいれば、なんの代わりにだってなる。

(2)録画を忘れてて絶望したけど、帰宅して隣にいてくれる君を見て過ごせるのならオールオッケー。

 

27 ぞっこんだキャラメル色のその瞳   いそぎんちゃく

(1)恋。茶色でもなく、こげ茶色でもない彼のキャラメル色の瞳。そんな甘い瞳に私は惹き付けられていく。

(2)隣にいる君と目を合わせた時に、変わらないいつもの優しい瞳に安心している。

 

28 バイト終わりのパフェは格別    グッピー

(1)雑。長時間働いたあとの甘いものは、何よりも美味しい。

(2)パフェにはキャラメルソースが欠かせない。時には自分を甘く労る時も必要だろう。

 

29 眠れずに月の兎と戯れる   いそぎんちゃく

(1)月の座。眠れずに窓から月を見上げ、兎と遊ぶことを想像している様子。そのうち眠りについていて、夢の中でも遊びを続けている。

(2)月の兎と遊べることは格別である。寝床に入りながら、月を見る時間はそのような格別な時間になりうるのではないだろうか。

 

30 ぴょんとバッタがはねる草むら   グッピー

(1)バッタで秋。草むらを歩いていると至るところでバッタが跳ねている様子。

(2)うさぎが跳ねるのは可愛いが、バッタとなると話は別だ。

 

31 その露命秋夕焼に照らされて   いそぎんちゃく

(1)秋夕焼で秋。夏ほどの激しさもなく、時間にも短い秋の夕焼けに照らされながら、露のように儚い命が今日も、尽きていく。

(2)今は元気よくはねるバッタもいつかは命尽きる。秋の夕焼けのオレンジ色の光に照らされて限りない命を燃やす。

 

32 黄昏時に色づく城山   グッピー

(1)雑。夕焼けの名残りの「赤さ」が残り、城山を赤く染めている。

(2)夕焼けに照らされる城山はいつにも増して美しい。

 

34 体育のメインイベント山登り   いそぎんちゃく

(1)雑。大学に入学して間もない頃、体育の授業で用意されていた山登りイベント。福教大だから出来ること。単位習得の為の皆は必死に突き進む。

(2)福教をいつも見守る城山。福教大の生徒なら礼儀として登っておこうというスタンス。

 

34 湧き水くんで墨をすりたい   まんぼう

(1)雑。自然の中に湧き水があるのならそれはペットボトルを空にして持って帰るしかない。いい色でる墨ができるかな。

(2)みんなのメインイベントは山に登ることだけど、私のメインイベントは湧き水を汲んで持って帰って墨を磨ること。

 

35 ひたむきに筆を走らせ花万朶   いそぎんちゃく

(1)花の座。筆を走らせることは書道科の本業。コツコツとただひたむきに向き合うことで、いつか満開の花を咲かすだろう。みんなで卒展で花を咲かせたい。

(2)墨をする為の水にまで気を遣う、懸命な書人を思い浮かべた。そのような努力はいつか花咲かすだろう。

 

36(挙句)  維夏のうららに身を任せながら   まんぼう

(1)維夏で春。日差しの温かさに身を任せて4月を過ごそう。

(2)花を見ながら、維夏に身を任せながら、筆を走らせるなんて素敵だよね。

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カツジ猫