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お知らせとお願い

私の名前の耀子は「耀」という字なのですが、最近特に、宗像界隈でいただく民主団体のお手紙で「燿」とまちがって表記されることが多くなりました。

どこが震源地なのかわかりませんが、そろそろ訂正しておかないと、昔、戸籍にもまちがって記載され、手続きに大騒ぎしたこともあり、どこでどう諸手続きや書類のミスにつながるかもしれないので、今後は、「燿」の表記のお手紙は受取拒否をしようかと思い始めています。

よろしければ皆さま、どうぞ拡散、注意喚起をお願いします。

あとは、これに関する無駄話。

なぜか、学生はあまりというか全然まちがえないのが不思議です。そもそも、もう一方の字を知らないのかもね(笑)。

「燿」も素敵な字ですよ。でも何となく私のイメージじゃ、それって、まっ赤な衣装を着て口に花くわえて踊ってるような華やかな人という印象があるので、どうも自分の名になると落ちつきません。

母も「澪子」という名前で、ちょっとややこしい字でしたが、九十八で亡くなる前に、最初に自分の名前で書けなくなったのが、この「澪」でした。だから私もいつも、最初にこの字が書けなくなるんだろうなと思っています。そういうこともあって、あまりもう長いおつきあいじゃないかもしれないから、せいぜい大切にもしておきたい。

昔はほんとにどうでもよくて、小学生のころからものすごくまちがえられ、曜子だの洋子だのはまだいい方で、躍子とか濯子とか書かれるのもしょっちゅうでした。いただいた賞状の文字もまともに合っていたことの方が珍しい。だから自分も家族も気にしないで放っておいたら、戸籍までがいつの間にかまちがっていて、さすがにあわてて面倒な手続きをいろいろして戻したのです。それから、ちょっとこりて、少しは気にするようになりました。

もうひとつ、私が教えた学生の中で何人か、お子さんのお名前にこの「耀」の字を使って下さっている方がいて、まあ私の名前と関係ないのかもしれないけど、何となく責任感じて、悪いことはしないようにしようと、年賀状を見るたびに思ったりする。そういう年頭の決意を新たにするためにも、やっぱり「濯」や「躍」や「燿」じゃ、ちょっとまずい。

案外、編集者や出版社の方も、まちがえられるのですよね。しかも私がお返事や原稿に「耀子」と署名していても、ずっとまちがえて来られる。パソコンの名簿ではなく手書きなのにそれですから、何かポリシーでもおありなのかと、いろいろ勘ぐりたくなる。

ちなみに、この名をつけたのは父で、戦地から母に「耀子か優子」と言って来たそうで、母はご近所に「優子」さんがいたこともあって、耀子にしたらしいです。父がなぜこの字を選んだのか、その後すぐ母は離婚して、父は亡くなりましたから、今となってはわからずじまい。

なお、祖父は、長男の子どもである従姉にお洒落な名前をつけて、それが得意だったらしく、私の名前を「ようこ、なんてどこにでもある名だ」とよくバカにしてました。祖父はとても私をかわいがっていたし、私は名前なんてあんまり執着もなかったので、全然傷ついたりもしませんでしたけど。従姉の方は男性の名前みたいでまちがわれたりする一方、カッコいい名前とうらやましがられることもあったみたいです。何となく、祖父が得意にしていた従姉のその名は、祖父の作った作品のようで、私も見るたびなつかしいです。

叔母の名前の「南生子(なおこ)」も、たしか祖父がつけたのじゃなかったかしらん。中国の南京生まれだったのかな。祖父はそこで大きな病院を経営していたはずです。叔母が学生時代に友だちからもらった葉書かサイン帳か何かに「南の国で生まれた子供。ロマンティックね!」と書かれていたのを、子どものころに見たのを今でも覚えています。

まあそんな思い出や事情や逸話のいろいろともつながりますので、一応皆さまどうぞよろしくお願いします。そう言っている私も、けっこう人のお名前をまちがえちゃってるかもしれないので、気をつけとこう。

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カツジ猫