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とにかく前進。

◇あんまり仕事が進まないのでぶちきれて、今日中に何かはしようと、前から注文はしていたけど入金をしていなかった、とんでもなく高い本のお金を払ってしまいました。
くらくらしながら、預金の残高を見たら意外と残っていて、あれ、どこかからお金が入ったのかと一瞬ぬか喜びしかけて、ふと気がついたら夕方だから明日の入金で、明日にはごそっと減るのだとわかって、また脱力。いいけどね。

でも、その少し前にネットで、ヘイトスピーチをしている在特会のメンバーたちは、自分たちは貧しくて恵まれてなくて被害者で、って意識がすごくあって、その怒りが「在日」に向いていて、左翼は皆エリートだと感じてる、って指摘をしているコラムを見てたので、あー、こんな金払ってる自分も余裕があってけっこうですねと思われるくちかなと思ってまたゆううつになった。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46403

◇それがまんざら、どこかあたってないこともないかもしれないと思うのは、昨日読んだ「民主主義ってなんだ?」の中で、シールズのメンバーの読書量や勉強量の多さ(と言っても本来なら学生なら普通の程度だろうが)を見ていると、つくづく、いわゆるネトウヨと言われる人たちの書きこみや発言が、すごく貧しいなあとあらためて痛感していたからで、それは軽蔑とか哀れみとかいうよりも、むしろうらさびしさとわびしさと、かすかな恐怖(知識人や芸術家やエリートを殺しまくったポルポト政権の温床を見るような予感)みたいなものを私の中で生んでいたからだ。

シールズのメンバーはある意味エリートとしても、エリートの持つべき責任や余裕や温かさを持っている。堅持していると言っていいほど持っている。昔の自民党もそうだったかしれない。
一方で、首相や「勝ち組」の中には、そういうものを持たない人種も多い。そうなると、「負け組」の方も同様に凶暴化して行くしかないのだろうと感じる。

◇さらに、そういう凶暴化した負け組の、ポルポト予備軍の人から見たら、「大学の先生がなーにをぜいたく言ってんだよ」と思われそうな、私のいた大学の組合のビラに紹介されていた、予算の大幅削減の中での研究教育の現状の惨憺たるありさまに、また絶句するしかなくて、いやはやもう、ほとんど笑うしかない。

◇庭に咲きだした水仙が、昨日の雨と風で倒れていたので、つんできて、花瓶にさして冷蔵庫の上に飾りました。そうしたら、そのあたり一面にすがすがしい香りがただよって、こんな小さな花なのにやるなあと驚くばかりです。

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カツジ猫