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猫の中のネズミ。

◇カツジ猫の鼻の模様ですが、気になって、世の中の他の猫の顔を画像で調べたら、きじ猫さんたちには、わりとそういう模様に近いのがいます。ただ、カツジ猫は、くびれている部分の灰色の両側が少し濃くなっているので、砂時計のかたちが、かなりはっきりして目立つのですね。
しかも、じっと見ていると、何だかその濃い部分が目になっているネズミの顔に見えてきちゃったよ。顔のまん中にネズミをつけてる猫なんて、狩りのときには何か役にたつかな、カツジ。ネズミのふりして、獲物をおびきよせるとか?

◇祖父の33回忌が去年だったらしいと最近気づいて、放っておいてもよかったのですが、生前、自分の誕生祝とかのイベントが大好きで、うっとうしがる祖母や母とけんかしながら毎年祝いの席を設けさせていた祖父を思うと、やっぱり何かしてやらないとという気になって、今日、田舎のお寺にお位牌と遺影を抱えて行って、お経をあげてもらいました。一年遅れの33回忌です。

いつも行く花屋さんに豪勢なピンクのユリの大きな仏花があったので、それも奮発しました。きれいな大きなお寺の広い本堂で、私一人の参列ながら、お坊さんに立派なお経をあげてもらって、ささやかっちゃあささやかだけど、多分祖父も満足して無邪気に喜んでくれているはずです。まあ私が今こんなに幸せでいられるのも、祖父が惜しみなくかわいがってくれたおかげでもあるわけで、やっぱりその恩は忘れちゃいけない。その感謝の念だけは、お経を聞きながらたっぷり捧げてきました。

帰ってきたらカツジ猫が、そぼふる雨の中、暗い庭のすみで、丸くなって座って待っていました。今はまた安心したのか、最近お気に入りの椅子の上で寝ています。

◇高橋源一郎さんがシールズの若者たちと対談した「民主主義ってなんだ?」を途中まで読んでいます。奥田、牛田、芝田の三人との座談会なんだけど、彼らがそれぞれ、かなり破天荒?な人生を送ってきているのに少し驚き、やはりそういうダイナミックな体験なしには、あのパワーは生み出せないのかとあらためて思ったりもしました。ある意味、三人ともエリートですよね。出世とか勝ち組とか、そういうのとはまたちがう意味で。よく勉強もしているし。そういう意味では、やはりこれは正統的な「学生運動」でもあり、権力を持つ政治家たちの愚かさに対する「知性」の戦いでもあったのだと、あらためて思いました。

◇田舎の家から少しまた荷物を車に積んで来たので、せっかく居心地よくかたづいた上の家の居間が、またちらかりそうです。まあこうやって、少しずつ片づけて行くしかないのでしょう。

仕事の間にでれっと見るDVDは今、「デトロイト1-8-7」とかいう刑事ものです。地味ですがわりと面白い。第一話を私は何か他の作品の特典映像で見て、新しく着任した若い相棒がいきなり殺されたので、大胆な幕開けだなあと驚いたまま一年以上見ないでいたのですが、今度ちゃんとDVD借りてその続きを見たら、その若い刑事は元気に職場復帰してちゃんと主役の相棒になっていました。

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カツジ猫