1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぼくは、まあまあ(カツジ猫)

ぼくは、まあまあ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

ぼくは、げんきで、くらしています。
 このまえ、うしろの、ひだりのあしが、うごかなくて、
ひきずって、さんぼんあしで、あるいていたら、
かいぬしが、えらくしんぱいしました。

 「おおきなびょうきのまえぶれかもしれない。
 おまえとのわかれも、ちかいのかねえ」などといって、
 しんみょうなかおをしていました。

 そのひは、にちようびで、びょういんがおやすみだったので、
  「すこし、ようすをみて、あしたみてもらいにいこう」といっていましたが、
 そのうちに、ぼくが、ちゃんとあるくようになって、
 いまでは、もとのとおりに、はしったり、はねたりしているので、
  「けっきょく、なんだったんだろう。
 ねんざでも、したのかな。
  わたしのいないときに、てーぶるから、おちたとか」と、
 いろいろ、かんがえてみていました。

 しりたいだろうけど、おしえてやらないもーん。
  ねこには、だれでも、ひみつのひとつかふたつは、あるものさ。

 「にくきゅうを、けがしたのかな。あしのうらのけが、のびすぎてるのかな。
 つめや、けを、きってやったほうがいいのかな」と、
  かいぬしは、まだあれこれと、かんがえています。
  ぼくの、あしや、こしを、さわって、たしかめるので、
  かみついてやりました。

 ぼくは、しろみのさかながすきで、とくに「ふく」がだいすきです。
  たいや、ひらめだと、まあまあ、たべてやります。
  「なんと、ばちあたりな、ねこだろう。
  それに、わたしは、ほんとうは、さばとか、あかみのさかながすきなのに」
  と、かいぬしは、なげいていましたが、
  このまえ、ぼくが「あじ」をたべたので、
  「おお、このみが、ひろがったじゃないか」といっていました。

 「ちゅーる」はまいあさ、べっどに、もってきてくれます。
  ぼくがのこすと、「この、いそがしいのに」となげきながら、
  ゆびにつけて、たべさせてくれます。
  「としもとしだし、いつしぬかわからないからとおもって、
  できるだけのことはしてやってるが、
 これで、おまえが、なんじゅうねんもいきたら、どうしてくれよう」と、
  ぶつぶついってるけど、しるもんか。
  ねこは、さきのことなんか、かんがえたりしないんだよ。

Twitter Facebook
カツジ猫