イノシシ注意報
買い物にも水まきにも出なきゃならないし、命からがら熱波の中を泳いでる。
集中講義もあと一回を残すのみになった。最終レポートの課題をいくつかあげて(どれでも選んでいい)、「自分で黄表紙を作ってみる」も入れといた。参考にするために、ずっと以前に黄表紙の講義をして、学生たちに作らせた黄表紙のいろいろを、見せてやると約束したのに、大切にしまいすぎたのか、どこからも出て来ない。せっぱつまって、「私が作って来る」と言ってしまった。何かでっちあげられるだろうと思ったのに、印刷やら綴じ合わせやら何やかんやで時間がかかり、一週間こればっかりにかかりきりだった。なるべくタイプのちがうものを作ろうとして、一気に五つ作ったのも、少し無茶だったかも。
で、本当に五つ作った。
「七人組解散危機(しちにんぐみかいさんのきき)」
「不思議国花札合戦(ふしぎのくにはなふだがっせん)」
「左右冷熱二筋道(さゆうれいねつふたすじのみち)」
「極小最高未来世界(きょくしょうさいこうみらいのせかい)」
「家具屋姫熊猫話(かぐやひめくまねこばなし)」
ひっひっひ、タイトルだけでは何のことか絶対わからないっしょ。うまくコピーがとれたら、その内ここで紹介します。
手抜きばかりのやっつけ仕事だったけど、学生たちは何となく「こんなのでいいのか」と思ったらしく(笑)、このテーマを選びそうな人が増えているみたい。その方が面白いかもしれないからいいが、どうなることやら。
で、昨日、灼熱の真昼にぜいぜいよろよろ資料の印刷に大学に行ったら、人文棟の入口のガラス戸に「イノシシ注意報」が貼られていた。私が在職中もよくキャンパスで見かけたが(イノシシを)、また出て来ているのかと思って事務の人に聞いたら、最近よく出没しているようで、何だか十一頭が目撃されたと言ってたような気がしたが、それってほとんど「もののけ姫」の世界じゃんか。私が見たころ子どもだったうり坊が、今は大人になってるのかもしれない。
まあ、あらためて見たら、後ろはめっちゃ山というか森だし、そりゃイノシシもいるだろうなあ。ここをごらんの福岡教育大学関係の皆さん、ちょっと昔をなつかしまれて下さったりして。