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スズとシカ

あーんもう。
 そろそろさっぱりしたものを食べたくて、セロリと塩昆布をあえようと思ったら(私これ超好きで、作り方が、セロリの茎の部分をざくざく切って塩昆布といっしょにタッパーに入れて、バーテンみたいにしゃかしゃかと振り回したら、もうしっとりなじんで出来てるの!)、セロリはあるのに、買ってきてたはずの塩昆布がない! どこかにあるはずなのにない! くやしい、どうしてくれよう。

正月だから二つの家のカレンダーをかけかえた。で、私はお金がなかったから、今年は毎年前もって買っとく、黒井健さんのもマックナイトさんのも買ってない(多分)。それはわかっていたんだけど、いっそ今年はいろんな業者からいただいたものですませて、老後を地味に生きようかとかも考えていて、で、それを探そうとしたら、保険会社からいただいた実用的なやつが、どこに行ったか見つからない。あんなにでかいもの、どこに行くのよ!?

まあ、最低いくつかはあるし、もうこれで一年過ごしてもいいんだけど、でも何か落ち着かない。その内どっかから出てくるのはわかってるから、なお腹が立つ。カレンダーだよ、今ほしいのっ!

そんなことにイラついてるのが申し訳ないぐらい、北九州ではまた市場が火事だし、海保の飛行機の方は亡くなってしまうし、ラジオで石川方面の避難所にいる方々に、いろいろ注意をしているのを聞いてると、ただもう腹立つし情けないし。
 ううん、注意してるラジオのアナウンサーの方は親切だし必死なんだよ。多分、役にもたつんだよ。だけど、その内容がいちいちあなた、体育館の床は冷たいからダンボールをしけとか、服を重ね着しようとか、トイレは共同で汚れるからまめに手を洗おうとか、トイレをがまんして水を飲まないのは危ないからちゃんと飲んで食べましょうとか、女性や障害者や高齢者は(危険人物がいるかもだから)危険だから一人でトイレに行かないようにしようとか、もう何て低次元なの貧しいの被災して避難してる人たちの環境やら対策やら。聞いてるだけで胸がつぶれる。泣くにも泣けない。あんまりでしょう、何もかも。弱者は死ぬよ、こんな環境じゃ。あれだけ災害があったんだから、もうちょっと快適な避難所を普段から確保しとけよ。ミサイルなんか買ってるときかい。何かもう、避難所じゃ毛布さえ不足してるんだって!

紀行を研究してるくせに、地名にさっぱり詳しくない私は、災害のニュースで「シカ」とか「スズ」とか言うのが漢字が思い浮かばないで、「志賀原発」ってシカなんだとか、スズって珠洲のことなんだとか、今さらながら勉強してる。その珠洲に原発ができるはずだったのが、そうなってなかったってことも、初めて知った。

そういうわけで、やっぱりこんな時なので、昨日と同じの、もうひとつ、一番小さいお鏡餅を(陶器です)お見せしておくことにします。

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カツジ猫