1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. これってヤバくね?

これってヤバくね?

タイトルのヤバいって言うのは本来の意味で。

自衛隊の救援も車両がまだ入れずに、元日から生き埋めのまま、手作業の救出を待っている人たちが数人、珠洲市の奥におられるらしい。胸が苦しくなりそうだ。一方で政府の対応は、ハリウッド映画によくある表現だと「氷河の動きのように」遅く、何と台湾からの救援の人的援助も断ったらしい。いろいろ事情はあるにせよ、もう何だか「見殺し」ということばまでが目にちらつく。

タイトルのことだが、ずうっと気になっているのは、例のゴミノートの一派の仕事かもしれないが、地震の直後からXでの共産党へのデマ攻撃がひどい。自衛隊を人殺し集団と呼んでいる共産党の支持者と名乗る人の書き込みを取り上げて、アホみたいな悪口をくり返している。

この人物は赤軍派も支持していて、どこをどう見ても共産党とはまったくちがうし、共産党もこんなデマ攻撃は相手にしていないようだが、私の覚えている限りこれまでの震災や災害のあとで、共産党へのデマ攻撃がこれまで大規模に執拗に行われてSNSのトレンドに上がりっぱなしになるようなことはなかった。災害時や非常時の少数派や政府への反対派への根拠のない攻撃が行われたのは、戦前や海外の歴史から見ても、とても危険な徴候だと思う。何かがじわじわ近づくような、寒々とした恐怖を感じる。

ちなみに共産党は自衛隊と直接の無駄な敵対などしていないし、むしろ労働条件などでは自衛隊についてさまざまな配慮も理解も行ってきている。理不尽で不毛な悪口など浴びせたことなど聞いたこともない。一度それに近い発言が議員によってなされた時は即座に取り消し謝罪したはずだ。
 私自身自衛隊には知人や教え子もおり、敵対感情などはない。そもそも自衛隊に限らないが敵と戦う職業の人たちに対し「人殺し集団」というのは悪口でさえないと私は思っている。人殺しをしてくれないと困るじゃないか。私自身だって、ことと次第じゃ危険な相手はいつでも殺さなければなるまいと日頃覚悟はして、台所やその他で毎日武器になりそうなものを物色確認しているというのに(実際にどこまでできるかどうかは知らん)。

そこがそんなに気になるのなら、誰かも書いておられたように、「人命救助隊」と実情に合わせて、しっかり改名すればいいのだ。その方が国民感情から言っても、ずっとすっきりするだろう。

何よりも、政府がこれだけ災害対策を怠けて人々の苦しみによそごとの風なのも、私はこうやっていろいろうまく行かない原因を緊急事態条項がないからだと言い出す布石なのではないかと、次第にそうしか思えなくなって来た。恐い。負けたくないけれど、ひたすら恐い。

そんな中、おとといの朝だっけ、ラジオでちらと聞いた、ガザの救助のボランティアをしておられる歌手やら医者やらいろんな面をお持ちらしい方の発言には、目も開かれたし、希望も生まれた。

1)ガザは周囲がイスラエルの作った壁に囲まれ、事実上のこの世の牢獄で、本当に劣悪な環境の中で、長いこと人々は生きてきた。

自分だったらこんな地獄のような状況ではとても生きられそうにない。

なのに、ガザの住人たちは貧しくて苦しくて危険でも、皆とても明るくて優しい。自分を家族のように扱ってくれる家族が三つほどいて、いつも温かく大歓迎してくれてごちそうをしてくれ、お金を絶対受けとらない。自分も行くたびに力づけられる。

2)イスラエルとの関係も少しずつだが改善されてきていた。以前は壁の外に出られるのは厳しいチェックもあったし数人だったのに、ここしばらくはパスポートもなしで、わりとたくさんの人が出入りできるようになっていた。このまま次第に事態が改善するのではと自分も希望を持っていた。

その状態が続いて自分たちが孤立して残されていくのではないかとあせった過激な人たちが(ハマスのことだろうなあ。板坂)行動を起こしてイスラエルを攻撃した。イスラエルもきっとずいぶん驚いたし、ショックで怒りも大きかったのだろう。それが今の状況につながったのだろう。状態はすっかり以前に戻って、悪化してしまった。

だがあそこまで一時はよい状態になってきていたのだ。またきっといつかああなると思う。自分は希望を捨てていない。今でもガザを訪れつづけている。

ざっとこういうことだった。
 私の知らないことばかりだった。
 そして、これまで知っていることと、よくつながるし理解できることばかりだった。

こんな大切なことを、もっと広めてもらいたいと思う。
 最も苦しい場所にいる人たちが希望を捨てていないのに、私たちが絶望することは許されない。

さて、しょうもないことに移るが、私がなくしたと騒いでいた塩昆布は冷蔵庫の奥の壁に袋ごとはっついていた。

喜んだのもつかのま、封を切ったら思っていた製品と少しちがった。急いで使い切って、ほしかったものを買わないと。

カレンダーはかんしゃくを起こして通販で注文した。新年最初の無駄遣い。

お雑煮とお餅は食べ上げた。去年の正月の餅を何ヶ月も残しておいたのに比べれば上々。お屠蘇も残りは料理で使い切った。今朝からごはんを炊いておせち料理を切り崩している。お重のひとつをもう開けた。
 でもお雑煮が連日あんまりおいしかったから、久しぶりのお味噌汁が薄くて何だか物足らない。鶏肉を買って明日からしばらくまたお雑煮もどきを作ろうかな。寒天と淡雪はやっぱりとてもおいしい。

これは前の二つより、ちょっとだけ大きい鏡餅、これも陶器。

Twitter Facebook
カツジ猫