1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 七草粥

七草粥

あっという間にもう八日。
昨日は七草粥を作った。ごはんの残りをなべで煮て、スーパーで売ってた野菜セットを放りこんだ。ほこりっぽいような味であんまりおいしくなかったけど、まあまあ食べられた。そろそろしめ縄とかも片づけないといかんのかなあ。毎年、車の前にも小さいのをつけてやるんだけど、今年は何だか写真がうまく撮れなくて、四苦八苦して車内から撮ったのがこれ(笑)。

ついでに、他のしめ飾りやお飾りも。二つの玄関のは、由布院でおしゃれなのを買おうと思ったら、目の玉が飛び出るほど高かったので、しっぽをまいて逃げ帰り、近所のスーパーで買った、ごく普通のものだけど、ちゃんと役に立つやん。

 

このちっちゃい額縁は、いつからか家にあったはがきかカードを私がずっと以前に額にいれたもの。今じゃすっかり、お正月飾りの定番になった。

こちらは、まったく何てことない紙のいかのぼりの飾りだけど、叔父がガンの末期とわかって(本人、医者ですよ。もうまったく)入院して亡くなる前の正月、母や叔母といっしょに福岡のホテルで年越しして、まだ若かった春風亭昇太さんの落語を楽しみ、そのあとのロビーでのゲームでもらったのを私にくれた景品。叔父が本当に楽しそうだったのが目にやきついてて捨てられない。叔父はいつだったか私にカンナの苗もくれて、それが今は上の家の玄関の前ではばをきかしている。

でもこうやって、のんきにしていて、耳に入ってくるニュースは、交差点やら高速道路で、他の車につっこまれて軽自動車が炎上して中の四人が死んだとか、幼い息子や娘が死傷したとか、裏山が崩れて生き埋めになって亡くなったご夫婦とか、正月そうそう何ということか、それらのお宅にもうちと同じ鏡餅やしめ縄がきっと飾ってあったろうにと思うと胸が痛む。加害者だってつらいだろうが、被害者の方々はきっとやりきれないだろう。

まあまあ幸福に大往生した母でさえ、クリスマスの日に亡くなったから、毎年ちょっとあらたまった気持ちでクリスマスを私は過ごす。そんなのとは比べものにならない悲劇にあった人たちはこれからずっと、お正月がめでたい気持ちで迎えられないだろう。そう考えてもこちらがつらい。

ついでに古い書類を整理していて、去年もらった玄海原発差し止め裁判の証言で、福島から幼児とお腹の赤ちゃんを抱えて避難した若いお母さんの体験を読んでいると、こういうのどかな私の暮らしも、いつなんどき、ぶったぎられるかもしれないという思いをあらためて強くする。そして、このお母さんが、都会から移住して自然に囲まれた夢のような環境で子育てしていたのに、福島県に原発があることさえ事故があるまで知らなかったと言っているのにも苦しみが増す。国も自治体も、そういう危険を決して宣伝しないのだよなあ。かく言う私だって、実家は伊方原発と海をはさんで目と鼻の先だったし、ここも玄海原発に何かあったら、どうなることやら。そして、こういう施設がミサイル攻撃されたときの予測もしないで、防衛費増強に走っている政府も、それを黙認する世間も、脳天気か狂ってるか、その両方としか言いようがない。

Twitter Facebook
カツジ猫