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三浦洸一さん(2)

それでなくてもトランプ氏が、(まるで思いつきですね、とおとなしいご近所の奥さままでが、あきれた顔でおっしゃっていましたが)毎日もう何かあいかわらず酔っ払ったようなくだをまいて、それをテレビがいちいち紹介するもんだから、あの顔ばっかり見ることになって、ほんとにたまらん。ひょっとして、あいつはただもうテレビに映りたくてやってるんじゃないかしらん。承認欲求って、こんな時に使うことばなんじゃあるまいか。

そんでもって疲れ果ててる時に、母が生前ファンだった、三浦洸一さんが亡くなられて、特別番組を録画しなくちゃと、放ったらかしてたテレビを必死に操って、何とか録画の仕方だけは思い出して、録画した。しかしダビングの仕方がまだいまいちわからない。まあ、それはもう明日以降だ。

録画予約ができるか不安で、結局リアルタイムで私もずっと見ていた。母が乗り移ったのか、三浦さんは声も姿も立派で見ていて快かった。八十過ぎても、さすがに全盛期ほどではないが、立派に声が出ておられるのがすごい。この映像はもっとお若い時のですが。

藤山一郎は、何歳ごろまで歌っていたのだっけ。節回しも歯切れも軽やかで正確で、みごとだったが。母とテレビで見ていてよく、母が「変わらんねえ」と感心し、「でもこの人の歌が歌いやすいせいもあるかもしれない。伊藤久男なんて、ものすごい声量で歌わなくてはならない歌ばっかりだから、あれは年をとったら無理だろうから気の毒だ」とも言っていたっけ。

三浦洸一の歌も、いっしょに歌おうとすると、高音と低音の幅がすごく大きくて、難しいものが多い。私が幼い時、NHKののど自慢では彼の「落葉しぐれ」を歌う人がとても多くて、でも大抵は「のぞみも夢もはかなく消えて」というところで、鐘が一つか二つで落ちていた。それをまた当時の司会の宮田輝アナウンサーが、毎回「のぞみも夢もはかなく消えて、鐘ひとつでございました」と言っていたから、ある意味昔の司会者ってのんきだったな。これは八十二歳の時の映像らしい。

ちなみに私が好きなのは「ああダムの町」だったりするんだよね。工事現場の爆破音なんかが入ったような、イントロの曲も好きだった。

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カツジ猫