1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 指輪もはずさずに。

指輪もはずさずに。

◇朝から歌舞伎を見に行った。「伊達の十役」で、早変わりもなかなかだったが、先代萩のあらすじを初めてきちんとダイジェストながら見た気になったのがよかった。最近は映画でもすぐに疲れて寝るのだが、今日はしっかり全部起きてられた。最前列ってのもよかったんだろう。また夜の部を見に行くので楽しみだ。

帰って来て、玄関のドアを開けたら、閉めきりになってる、部屋と玄関を仕切るドアのガラスに、カツジ猫の肉球が映っていた。待ちくたびれて、出たがって、ドアの向こうで立ちあがって手をドアにあてているのだ。開けてやったら、エサをせがむので、まだ服もよそ行き、帽子もかぶって指輪もしたまま、「おやつ」を皿にあけてやった。

◇久しぶりに街に出たせいで、しょうもないものを、あれこれ買いこみ、お金を使ってしまう。今は上の家の二階の寝床づくりに夢中になっているので、その回りに飾るものをタイルやかごなど、仕入れてしまう。若い人のインテリアのためか、そういう小物がものすごく安い店が増えているので助かる。もっとも、家にある荷物のなかからも、いろいろ役に立つものが見つかる。

この二階の寝床は、朝の光がいっぱいになって、とても明るく、本を読むには最高だ。適当につっこんでいた文庫本を読みがてら整理して行くと、仕事の展望もどんどん見えてくる。ただ、急がねば。
今朝は、古い文庫本の「猫の泉」を寝っころがって読んでいた。ヨーロッパの山奥のかくれ里、ヨンの町の描写がぞくぞくするほど素敵だ。

◇歌舞伎の帰りにスーパーに寄ったら、パセリがあったので、思わず二束も買ってしまう。これで今夜はキノコ料理が心行くまでできるぞ。
明日こそは、下の家を片づけて、掃除機をかけなくては。カツジ猫を昨日寝る前につかまえて、しっかりブラッシングして、大きな毛玉ができるぐらい毛をすいてやった。それで気持ちがよくなったのか、彼は朝から寝こけていた。ブラッシングしているとわかるが、前よりも大きく太ってきている気がする。体調もよくなったようだから、来週あたり病院にワクチンの注射に行って、体重を測ってもらうとしよう。

Twitter Facebook
カツジ猫