本当ですね
じゅうばこさん
其の番組は、私も少し見ました。
色々な要素が重なり合って居るとは私も思いました。
社会や政府が取り組まなくては成らない面は有るとして、個人に関する事で感じたのは「一人で楽しむ」「一人で生きる」と言う事に対する感覚をマスコミも含めてもっと育て養う事が必要なのかも知れないと言う事でした。
私は実家の古い母家を管理して居ますが、正月には各部屋に鏡餅を飾り注連縄も付けます。節分には豆撒きをしますし、雛祭りには雛人形を飾ります。クリスマスにも復活際にも七夕にも、其れなりの飾り付けをします。
ですけれど、殆どの場合、実際此処数年其れを見る人は誰も有りません。時期が過ぎれば私は一人で其れ等を片付けます。
其れは私にとって、少しも淋しくは無く空しくも無く、とても楽しい作業です。庭の管理も経済的に苦しい中から冷や冷やしながら植木屋さんに少なからぬ御金を支払って庭木を綺麗にして貰っても、椿や梅や水仙が乱れ咲く美しい風景を見る人は居ません。私は一人で庭をそぞろ歩き、窓から眺め、そして少しも不幸では無く満ち足りて居ます。むしろ、何と言う贅沢だろうかと快感にひたります。
勿論母を連れ出して一緒に楽しむ事も有り、友人が訪れる事も有ります。其れは其れでとても楽しい。けれど、自分一人で其れを味わう喜びも最高です。何が私を満足させるのか分りませんが、私はとても満ち足りて居ます。
一人で食事をするのも旅をするのも然り。人とでも楽しいけれど、一人でしか味わえない楽しみの方が多いかも知れません。
仮に小さいアパートに居ても仮にもっと貧しくても同じでしょう。簡単で時間や手間がかからない分もっと色々な喜びが見つかりそうに思います。
肉が買えないから蒲鉾を買おうと一番安い銘柄を見比べて選ぶのでさえ、わくわくと楽しい物です。
人と口を聞かない、一人で暮らす事が不幸と感じる人の感覚を否定はしませんけれど、例えば孤独死は例外なく悲劇と言う報道の仕方を見る度に私は自分の故郷とは違う惑星に生きて居る様な違和感にずっと付き纏われます。実際私が孤独死したら布団の中には人間では無く蜥蜴か翼竜の骨が残って居るのかも知れません。(笑)