欲のかたまり

なぜなんだかわからないけど、今、私のキッチンには、やたらと玉ねぎがあふれている。多分テレビの番組で、玉ねぎと梅干しだけで簡単にうまいスープが作れるという話をかいまみて、作ってみようとしたからだろうが、いつもそうだが私はこういう番組を横目でしか見ていないので、肝心なところをあちこち見逃す。それで適当に作って、あまりうまく行かなかったので、そのままにしていながら、小さめの玉ねぎを次々に買ってたのが、積もり積もったのだろうと思う。

処理だけでもしとくかと思って、昨日仕事の合間に十個近い大小の玉ねぎの皮だけむいて、つるつるにきれいにして冷蔵庫にしまった。達成感はあったけれど、今度は冷蔵庫が玉ねぎだらけになった。ちゃんとネットでレシピを確認したから（レシピとか言えないほど超かんたん）明日こそスープを作らねば。

と思って、今朝つい多めに味噌汁をこさえて、ごはんを温めようとレンジを開けたら、ゆうべの分の味噌汁を温めたまま取り出し忘れてそのままにしていた。この寒さだから大丈夫だろうと再度温めて朝食にしたが、おかげで鍋いっぱいの味噌汁がまだあって、鍋が空かないので、玉ねぎスープが作れない。まあいいか。明日、ゆっくりと作ってやる。

他にもいろいろおかずの残りがあるから、今夜の夜食は心配ない。猫とわける、お刺身もある。ちょっと心が豊かである。

国連ではあいかわらずトランプがみっともないことの限りをつくしている。どうやら、ロシアといっしょになって、ウクライナの地下資源を安く手に入れようとしているらしい。何から何まで欲のかたまり、金の亡者で、浅ましいったら、ありゃしない。日本がこんなアメリカに、とことこついて行ってないのが、まだしもだが、いつまでふんばれるのだろう。

明日からものすごく暖かくなるらしい。どーでもいいが、少し前の寒さのときに停電になるかもと恐れて買った灯油二缶をいつ使おう。もう一度寒くなるかもしれないそうだから、その時のどこかの夜でストーブつけて、ワインでも飲もうかな。「ペチカ」の歌でも歌ってさ。猫がさぞかし喜ぶだろうし。

わ、プロ野球のオープン戦がもう始まったし、大相撲ももうすぐ初場所だ。何だかまた忙しいなあ。数日前から放っておいた、コミック「大奥」を読み飛ばしはじめて、そろそろ半分ほど読んだし、これもなかなかやめられないのに。

死ぬまでの時間がどれだけあるかは知らねども、何に集中して生きるのか、そろそろ選択しとかなきゃいけないのかなあ。でも多分、どれも選べないまま最期までこのまま行きそうな、やな予感。

「大奥」のコミックは、華やかで陰気で、なかなか読ませる。大河「べらぼう」の吉原とは似ているようでまたちがう、さまざまな地獄が展開して退屈しない。

寒さのせいか、庭の水仙がかなり倒れていたのを、全部つんで来て、花屋さんで買ったデンドロビュームといっしょに飾った。黄色いガラスの花びんも買いたかったのだが、「たくさん持ってるじゃないですか」とお店の人から全力でとめられた。しばらく売れ残っていたら買うことにすると約束して帰って来たけど、どうなることやら。

原発の汚染土を、全国で再利用しようとしている案があるらしい。まったく正気の沙汰ではないぞ。