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猫の司祭。

◇今日は暖かくていい天気で、洗濯や正月飾りのとりつけにはげみました。というか、朝っぱらから、その正月飾りのもろもろを入れた箱が見つからず、伽羅館のあちこちをひっくり返していました。結局、目を上げたら棚の上にありました(笑)。

にせ門松を窓辺に飾り、しめ飾りなどもつけました。しかしなー、今年はおしゃれな小さいリースにしたのですが、かわいいけど、いま一つ魔除けにはならん気がする。やっぱり藁で編んだのでないと、いまいち迫力がない。
鏡餅の飾りもすえつけたけど、小さい陶器の鏡餅の置き物がまだ見つからない。ついこの前、たしかにどっかで見たのだが。

◇それより私は、美尾庵では毎朝神棚に柏手を打ち、その後伽羅館の仏壇の大日如来さんに手を合わせるというめちゃくちゃな宗教生活をしているのだが、そうなると、むしろ一番小さいときから親しんで来たキリスト教に悪い気がして、時には手を合わせたくなるのだが、さすがに偶像崇拝を禁じてるだけあって、幼いころから家には外国人の宣教師が出入りし、小学生のころは日曜学校にも行ってて、主の祈りもちゃんと覚えてるし讃美歌もかなり歌えるというのに、拝むような絵も像もみごとに何一つ家にない。

何かありそうなものだと考えていて、ふと思いついたのが、昔、大学の後輩だった女性研究者から、長崎あたりに旅行したときのお土産にもらった、猫の置き物があったということで、たしかその猫は胸に十字架を下げて司祭のようなかっこうをしていた。
あれでも飾っとくかと思って探したら、これがまたどこにも見つからない。
私は長いこと、この置き物を伽羅館の小部屋の窓に放りっぱなすようにおいていて、この前、家全体に書棚を増設するリフォームをやったとき、たしかにどこかに避難させた記憶はあるのだが、箱に入れたか棚にのせたか、まったくもう思い出せない。

夕方から夜にかけて、せっせと箱という箱をひっくりかえしたが見つからず、エアコンもストーブもつけずに作業していたものだから、おかげでどうやら風邪をひきかけてる気配。やれまあ、この大事な時に。というわけで、今夜はもう寝る。

◇「オールユーニードイズキル」という何とかしろと言いたくなるような邦題のDVDを見た。トム・クルーズは最近、いや昔からか、こういうSFっぽい作品によく出て、そしてそこそこ似合うな。ブラッド・ピットとはまた別の意味で、妙に現実離れした感じがあるのがいいのだろうか。
ちゃっちゃか彼を殺しまくるヒロインの、エミリー・ブラントもきれいで魅力的だった。

「超高速!参勤交代」も見た。タイトルから感じるよりも、何だかずっとまじめで正統的な感じの映画で、どうかすると黒沢映画を思わせるような格調があった。だからドタバタ喜劇なのに、品があって、上質なおかしさが生まれていた。とても感じがよかったけど、これは正月に見るのにいい映画だったなあ。
ラストで「磐城の豊かな土を永遠に守って行かなければ」と主人公たちが決意するせりふは、原発事故のことを思うと切実で重苦しくてつらかった。この映画は喜劇だしとことん架空の話だが、このようにして先人が先祖が守って来た土地の一部を私たちは汚染し、今後も汚染するかもしれないエネルギー政策を許そうとしていることを、痛烈に思い知らされる映画でもあった。

わ、こんなことしちゃいられん。寝るぞ寝るぞ。

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カツジ猫