あれでいいんだ内閣
ほとんど、ばかばかしすぎて酔っ払ってるんじゃないかと思えるほどくだらん、安倍内閣の総括がずっとテレビでなされていて、それもどうやら一段落して(定着させちゃまずいけど、あんな薄っぺらい嘘っぱち、定着するのかはよくわからん)、ネットで見てると、まじめな人たちが「安倍内閣とは何だったか」みたいな検証をいろいろやっている。
まじめで緻密なまとめは、そういう人たちにまかせておくとして、私がもうあっさり印象だけで言ってしまうと、安倍政治の最大最悪の罪悪は、すべてにわたって「あれでいいんだ」と皆に思わせてしまったことだ。
いくら何でも、それはないだろう、それはやってはいかんだろう、ということを、片っぱしからあの首相と内閣は全部した。それを結局、マスメディアも国民もとめられなかった。ぼけっと見ていた人たちは、ああ、あれでも通るんだ、ああいうことしてもやって行けるんだと実感した。
それで、どれだけ世の中のたがが外れたか、私はまだわからない。
でも多分、アベ政治や首相を支持した人たちは、今までいろいろ、厳しいルールがあった世の中で、そんなもの何も守らなくても、やって行けるんだという、すごい解放感と痛快さを、あの男に感じたんだと思う。
それを共有するのは、あの男の味方になればいい、なるしかないということも、同時に感じたんだと思う。実際には近くにいなくても、支持者となることで、そのルール無視を共有できるような幻想を抱いたのかもしれない。知らんけど。
また詳しくは書くが、私はもうその点でしか、あの男のしたことはまとめていない。「あれでいいんだ」と全国民のアホな部分が安堵した、それがあの男の底なしに近い、最大の罪だと考えている。