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きゃらめる通信(20)

きゃらめる通信(20)        板坂耀子

2019.1.31.
皆さま
しつこくてすみませんが、「オールむなかた」主催の「憲法カフェ」について、再度のお誘いです。

講師が交代しているので、担当者からのメールを直接転載します。


「2月3日14:00から開催する第3回憲法カフェが、いよいよ近づきました。

国民民主党の講師は、宗像市議・上野崇之氏にお願いすることになりました。
また、自由党福岡県連準備会 事務局長・松永佳敏氏にもお話頂きます。

奇しくも、国会の方では国民民主党と自由党とが、統一会派を組むという話があります。
立憲野党が協力し合う関係を作り、大きな塊にならなければ、アベ政治の暴走、アベ改憲は止められません。
お二人の話は、そのような意味でも、時宣に適うものと思います。
ぜひ、お誘い合わせの上、ご出席を宜しくお願い致します。

尚、当日は県議・吉武邦彦氏も、節分の行事後で若干遅れるかも知れませんが、ご出席頂くとのご連絡がありました。」


どうぞ、お気軽にお誘い合わせてご参加下さい。
会場は河東コミュニティセンター大会議室です。

おまけに最近、共産党のしんどめ議員の会報に頼まれて書いた私の文章を紹介します。共産党をほめているのは、ごあいさつではなくて、本心です(笑)。


敵と味方

親子は当然として、夫婦や師弟、ペットと飼い主も、どうかすると、しばしば似てくる。私も自分と正反対の真面目で几帳面な教え子の学会発表を見ていて、妙に自分と似ているのに、ぎょっとしたことがある。
中でも私が恐いのは、長いこと戦っている敵と味方も似てきてしまうことだ。
私自身、こすっからい相手には、昔は考えもしなかった卑劣な手段をとっさに考えつき、強引な権力には、驚くほど冷酷で残酷になる。間抜けなアホとの議論では、つい手抜きで雑な反論をし、無神経で鈍感な連中には、自分の中の優しさも暖かさもみるみるすり減って消えて行く。

長い間、もうその名を口にするのもいやな首相や副首相、その支持勢力と戦って来た。そんな中で一番恐いのは、彼らと自分が次第に似た顔や姿になってくることだ。本当に、美容という一点だけでも、一日一秒一瞬も早く、彼らに私の目の前から消えてほしい。
それなのに、野党とりわけ共産党や、沖縄の人々は、ちっともそういう汚さや愚かさに染まらず、むしろどんどん賢く強く美しくなって行くようで、そこがふしぎでならなかった。

最近ふと気がついた。私は、いろんな政党、団体の人たちといっしょに活動する中、ともすれば意見や方針が異なり、それを議論し、ぶつけあい、妥協点を見つけては、協力しあって行っている。
お世辞ではなく本当に優れた良心的な多くの人と、こうしていつもふれあっていられるから、私はだめにならないですんでいる。そう思って感謝して来た。
だが思えば彼らは頼もしく信頼できる味方であるだけでなく、強い信念と厳しい意見をそれぞれに持つ、手強い敵でもあったのだ。

野党の共闘、私たちの活動、その中で、時には激しく対立し、したたかに相手を見抜いて戦う、上質で立派な敵どうしであることが、私たちの品位を保ち、人間として堕落させない秘訣なのだ。
平和と憲法を守るために、今年もまた、「よき敵」を大事にしたい。

板坂耀子

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