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言うだけ言っとく

ある方から職場のお話を聞いた。
いきなりお休みになった時は、もう仕事がぎりぎりの限界で死にそうになってたから、ようやく息がつけて生き延びられたと、ほっとした人と、やる気があって、いろんな計画を立てていたのがパアになって茫然自失した人と、両方がいたとか。

今はそれがどっちも、この状況が終わったときに、自分も同僚も職場もどうなるのだろう、どういう変化が起こっているのだろうと、全然見えないのがとても不安という、どんよりした気分に変わっている。

いつもの仲間と情報交換して話し合えないから、それも不安でたまらなく、ついついテレビを見てしまって、感染者数の増加にまた不安になる人が多い。

その中で(ななな何と!)「安倍首相はよくやっている」という声がかなり多い。

ということでした。案外どこも誰もそうなのかな。こっちは、ツイッターに紹介してる意見ばっかり見てるから、いまどき安倍晋三を評価するのって、いやー、少なくとも教師だったら、通知表つける能力疑うぞ私はマジで(笑)。

私がそういうこと聞いて、とっさに感じたことはと言うと、すみません正しいかどうかはわかりませんので、あくまでも、こんなやつがいるという参考までに。

この間ずっと私が感じているのはですね、「やればできるんじゃん」の反対で「やらなければそれですむんじゃん」という、一種新鮮な感動ですよ。
オリンピックに大相撲、プロ野球からサッカー、ラグビー、もうそれなけりゃ市民生活営めないと思ってたものが、あっさり全部中止や様変わりして、それでも地球は回ってるじゃん。
町内会が私も含めて、もう歩くのもよれよれのお年寄りばかりになって、それでも地域の集会や運動会や各種行事は必死で何とか維持されてたのが、書面での回覧投票やら中止やらで、これも何一つなくなって、それでも何とか無事にすんでるじゃん。
戦争を食い止め平和を守るためには、命がけでもやらねばならないと、九条の会はじめとした立派な組織と、それにつどう人たちは、もう本当に連日毎週毎月、何かの行事に集結し、一度私がたまたま市内でデモの最後を見た時は、お年寄りの皆さんがもう敗残兵みたいに旗ひきずってよろけながら歩いていらして、尊敬もしたけど心配もした。そういう各種催しもこのところ全部みごとに中止になって、それこそ、これで生き延びられる人っていうのも多いんじゃないか。あーまあ、心の張りがなくなって、がっくりして弱られる人もおられるだろうけど、でも、それもほんとは何だかおかしいよ。

学校だって地域だって街だって国だって、やれ花見だバレンタインだホワイトデーだバースデーだ花火大会だクリスマスだハロウィンだひな祭りだって、一年中四六時中イベントづけでかけまわり、主催者側も参加者も、へろへろになるほど遊びほうけて、疲れ果てて、そうしなきゃ生きてる実感得られないって、誰が見てもどう見ても、市民社会でまるごと一種の麻薬中毒でしょうが。

昔はもっと、世の中静かで退屈だったと思うのよね。最近の世の中って、もう皆が熱いトタン屋根の上の猫みたく、必死でくるくるはね回って飛び回って、やっと生きる気力を保ってるような、本末転倒の無気味さがあった。その中心におよそこれまた何にもしないで、自分たちの利益ばっかり追求してる政府があるんだから、もう言うことないわさ、まったくさ。

学校だってほんとに必要だったのかあれ。とまで私は思います。エジソンだってアン・シャーリーだって(短期間だけど)、学校には行かなかったんだぞ。勉強はともかく社会性を養わなくちゃってか。回りの顔色見て、皆と調子合わせて、先生の気に入られて生きる方法覚えるのがか。そんな訓練してっから、こういう時にテレビ見て世間の動向気にせずにいられなかったり、感染覚悟で人と会わなきゃいられなくなるヘタレな市民が育つんじゃねえのか。

いかーん、とまらないから、このへんでやめます(とか言っといてこれからが長い)。あ、とってつけたように言いますが、この際何かをめざしたいなら、とりあえず、安倍晋三をやめさせることです。それが最大の「要」で「急」なコロナ対策の第一歩です。
ついでに、さすがにネトウヨらしき人のそういう書き込みも最近あまり見ないけど、「民主党政権に比べればまし」みたいな言い方と考え方は、この際世間からも頭の中からも完璧に一掃しましょ。民主党政権は立派な政権でした。他の立憲野党や当の民主党でさえ、それに確信が持ててないようなのが、私はほんとに悲しいです。これをしっかり確認できてないのが、安倍政権の凶暴愚鈍無能ぶりを許している元凶の一つですよ。
「民主党政権に比べれば」というのは、もう理屈でも何でもなく、最悪の政権とそれに群がる連中が、おのれのバカとくだらなさを隠すための、ただの呪文でしかありません。あんなものにちょっとでも影響されるのは、自分も勉強してない証明で、赤っ恥だからすぐやめた方がいい。

ついでにもう一つ。テレビの感染者のニュースで落ちこむ人の気がしれない。そりゃ私も今、病気になったら病院は相手にしてくれるかわからないから、必死で人と会わず手洗いに励み、うまい物食って運動して夜はちゃんと寝るようにしてますよ。でも、それ以上特にすることないのが、逆にこの病気の救いでしょ。貯金はたいて高価な朝鮮人参買わないと死ぬなんて苦しい選択せまられているわけじゃない。できることは限られていて、しかもやさしい。最高じゃないですか。

感染者が増えたって言っても、死者はそんなに増えてない。平安時代の京都の疫病みたく、街路に死体がごろごろ転がるようになったら、私もちょっとはあわてますけどね。ニューヨークがそうなりかねないとか聞くけど、あの国はマイケル・ムーアが警告した通り、保険制度がなっちょらん国で、貧富の差が大きいのが厳しいんですよ。この何年か安倍晋三が日本をせっせと、それに近づけて来たけどね、幸いにして我々の努力で食い止めて(ここんとこ、はっきり言うとくぞ)、まだそこまでは行ってない。これはせめての幸せです。

皆がどよーんとする大きな原因は、経済的な見通しが見えないからでしょ。それは私も心配で、サービス業や飲食業など、もろ影響を受ける人たちのことは一番気になります。
私はイベント中毒の社会は感心しませんが、そのために生まれた仕事や、それで食ってる人たちはもちろんちゃんと守って行かなくてはいけませんからね。関係ないけど私は弁当に入っているフェイクの葉っぱが大嫌いで、あんなものなくせとずっと思っているけれど、あれを作る産業で成り立っている町もあるとか昔聞いて、そうむげに全廃もできないのなと思いましたからね。それと同じで、現にその仕事をして生きている人たちは徹底的に守るべきです。

でもそれも、安倍晋三がくだらんマスク配布なんぞやめて、防衛費削って予算まかなえば、まばたきする間に解決する事案でしょうが。いったいこの今、戦闘機や航空母艦が何の役に立つっていうのよ。そもそもひょっとしたら、全世界で今、戦争なんてできなくなってるんじゃないの、戦場や塹壕や軍隊なんて三密どころじゃないんだから。もしもそうなら、コロナが世界平和をもたらすのかもしれんのだぞ。

昨日だっけ、車の中で聞きかじったのだけど、テレビのコメンテーターか誰かが言ってたのな。「ワイドショーとか見てても、批判的な話が多いから暗くなる。でも友だちに会って話しようとしても会えないし、ますます落ちこむ」みたいなこと。

この短いコメントの中に、日本のここ数十年の積み重ねてきた現状が集約されてると思ったね。つまり、日本がすばらしいとか前向きな話しか聞きたくなくて、政府や社会の欠点や現状を見つめる勇気はなかったわけね。そんでもって、見つめなくてはならないぐらい追いつめられたらとりあえず、同じ程度のヘタレのバカとわいわいくだらん話をして、すべて忘れて寝てたのね。そりゃ投票率も下がるわ。

あらためて私が何で今こんなに平気かと思ったら、ずーっともう毎日びくびくしてたからだよ。戦争が起こらないかと。遠くの国で人が殺されていないかと。日本の政治がどんどん狂って来てないかと。それをくいとめる自分の力が残り少なくなってないかと。ほとんど毎日半分絶望し、不安を抱えて暮らしてた。今さら何よ。個人的にはコロナの感染者数よりも安倍内閣の支持率と選挙の投票率の方が、よっぽど恐いし、見てて心臓に悪いわい、私にとっちゃ。

はー、朝ごはんを食べに行きます。そして新しいハンカチマスクを作ります。

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カツジ猫