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「水の王子」通信(37)

私のどうにもとまらない、下手なイラスト描きの今後の方向について、ちょっとご報告。いらんことっちゃあ、そうですが(笑)。

この「通信」は、40年ぶりに完成した私の小説「水の王子」の第五部を電子書籍で出版するのの、予告編やら宣伝やら昔の読者へのご連絡とかをかねて始めたわけですが、昔の読者の方は皆、あらためて、第一部から第四部も読み直して下さっているようです。

そうしてほしいし、とてもうれしくありがたいし、第一部から四部までは、このホームページでも読めますので、新しい読者の方も増えてほしいのはもちろんです。

ただ、今度出す第五部に比べて、四部までは三十代に書いたこともあって、けっこうパワフルで暗くて重いかもしれません。かえって敬遠されちゃうかもだし、まあ五部はそれだけ読んでも前を知らなくても楽しめますので、いきなり五部から読んでいただいても問題はまったくありません。

で、イラストの話に戻りますが、その四部までの重さをちょっとでもやわらげようかということもあって、その挿絵の感じで、イラストを描いていこうかというのが第一の方向。

今までのと区別するため、サインペンを多用することにしました。ただ、こうなると人物の顔が目立つので、もうちょっとちゃんと描かないとと痛感しています。まあ、もうちょっと慣れるまでは、お目こぼしを。

この下二つは第一部「森から」の場面。

次の二つは第四部「海の」の場面。

これまでと同じ色鉛筆の、ほわほわしたイラストの方は、第五部「村に」の挿絵はもう校正が始まっていて、これ以上は加えられないので、どういうか、それ以後の村での出来事や後日談(時に前日談も)を勝手に空想しながら、いろんな場面を描いて行きます。

この後日談シリーズは私が個人的な楽しみで空想しているだけなので、どれだけ文字にして書けるかわからないし、発表するかもわかりません。もしかしたら、短編集でも出すかもしれないけど、ものすごく先のことでしょう。

その時の挿絵とでも考えながら、いろんな場面を描いて行きます。このシリーズは仮に「村では」と名づけておくことにします。これが第二の方向です。

さあ、これでうまく進めますかしらん。
表紙の方はなかなかうまくできなくて、いっそ顔なしのシルエットもどうかなと考えたりしています。

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カツジ猫