「水の王子」通信(63)
そのまま使うかどうかわかりませんが、こちらは、ブログの下に置く宣伝ページの文章です。
「この子は育たない」「世の中の役にたたない」
地上に降りた二人の神が初めて生んだ赤ん坊は、そうやって海に流された。
水の王子、ヒルコ。
時を経て、彼は謎めいた優しい少年となって、ハヤオの住む森に現れる。
森で狩りをして暮らしていた元気な少年ハヤオは、やがてヒルコと旅に出て、さまざまな冒険の後、オオクニヌシとスセリの夫婦を初めとした、さまざまな人々が暮らす、小さな海辺の村ナカツクニにたどりつく。
空の上のタカマガハラ、地下のヨモツクニ。二つの世界が激しく対立し戦いをくり広げている中、城壁もなく長もいない、しょっちゅう住人が入れ替わる、自由でふしぎなこの村は、どうやって自分を守るのか?
日本神話の世界をそれとなく舞台にしながら、この小説が描くのは、現代の世界と、あなたの心の内面である。ちょっと恐くて、面白く、美しい。
見渡して、のぞきこんで、楽しんで下さい。作者の描いたたくさんのイラストも同様に。
てなわけで、またイラストにはまりそうで、ヤバいです。することは他に山ほどあるのに(笑)。