「水の王子」通信(66)
オオクニヌシはややこしい人です。前にも書きましたが、民主主義とか日本国憲法みたいな人です(笑)。頼りになるのかならないのか、強いのか弱いのか、優しいのか冷たいのか、よくわからない。本人にもきっとわかってないでしょう。そういうところが、このイラストから少しでも感じ取れたらいいのですが。
「水の王子」の登場人物は男女を問わず、大量殺人をしている人が多い(ツクヨミとタカヒコネを双璧として)ですが、オオクニヌシは一人も人を殺してはいません。日本神話でも多分そうじゃなかったかと思います。