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「ローランの歌」すごいじゃん(笑)。

◇山尾議員の不倫問題での民進党離党は、いろいろと残念だ。私なんぞが言うこっちゃないが、それにしたって油断しすぎだよなあ。どうせこんな時期だし注目されてるんだから、足をひっぱろうとする人たちが鵜の目鷹の目で監視してることぐらい、わかりきってるはずなのに。

まあしかし、蓮舫さんの戸籍の時もそうだったが、加計森友をはじめとして、今回のミサイルや朝鮮民主主義人民共和国関係の騒ぎや、原発再稼働やオスプレイや「ミサイルがわが国をねらった」とかとんでもない首相発言とか、国も内閣も二つ三つふっとぶような舌禍や無能や危険な事例が山ほどあるのを、しーんと見逃しておいて、この件を朝から晩までぎゃーぎゃー騒ぐなんて、明らかにバランス感覚おかしいだろ、特にテレビ報道は。

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◇古本で買った「ローランの歌」が届いたので、また夜明けに一気読みしました。当時の児童文学全集なんですが、ひぇええええ、翻訳者が鈴木力衛じゃないか。仏文学の大家で重鎮だよ。まあこのシリーズ全部そうなんだけど、ほんっとにぜいたくな布陣だよなあ。

私は昔、この全集をよく読んでて、最後の目録で「ローランの歌」っていつも目にして気になっていて、結局読まないままだったので、冥途の土産に読んどこうと思ってとりよせたんですが、いやはや、フランスとサラセン国の大昔の騎士道時代の大戦争の叙事詩なんですが、とことん戦闘場面ばかり、それも頭がぶち割られ、手足がすっ飛び、死屍累々のものすごさ。反戦思想なんて、これっぽっちのかけらもないのが、もうほんとさわやかだなあ。そう言えば同じ全集の「曽我兄弟物語」や「太閤記」が最後の方でちょっと厭戦、反戦思想が語られるのが、子ども心に私はしんそこ、うざくって、気持ち悪くって、いやだった。まあ曽我物語は古典の原作もそこそこ仏教思想があるからいいのかもしれないけど、なんかねえ、まぜちゃいかんよ、そんな変なものを。

そして最後は敵を利した裏切り者の貴族が、ちゃんと裁判にかけられるから、おお法治国家やんと思っていたら、陪審団みたいな貴族集団が「無実です」という結論をシャルル皇帝に提出して、そしたら皇帝もそれをにぎりつぶすことはできないで無念をかみしめるから、わあ、今の日本より民主的じゃんと感心したりあきれたりしていたら、一人の貴族が「納得できないので決闘で」と言って、それも当時の慣例で、無罪主張の側の代表と、その有罪主張側の貴族とが、ものすごい死闘をくりひろげて、結局有罪派が勝利したので、その裏切り者は処刑されることになり、四匹の馬に手足を四方にひっぱられて八つ裂きだか四つ裂きだかにされる、その処刑のてんまつも、具体的にきちんと書いてあるのみか、ごていねいに挿絵まで入ってるんだよ。何よもうこれ(笑)。

いやー、昔の児童文学はほんとに子どもをバカにしてないなあ。そして、こういうシリーズをみっちり読んで育ったから私は今も、殺人や戦争や、その他もろもろを体験してもいないのに、あんまり拒否反応ないんだよなあ。いいか悪いかは知らんけど。
そして、そう言えば、この本ほとんど残ってなくて、私も5000円で買ったんだけど、それはまあ、やっぱりこういう内容や表現が今の時代じゃ遠慮されるのかしら。いいと思うんだけどな、私は、別に。

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カツジ猫