「火の柱」はおすすめ
物価が上がってほしいものが買えない腹いせに、つい出来心で先日スーパーで何か白っぽいバターを買った。バターあるのに。なぜか私はこうなるのだよなあ。
そうしたら何だかわりとおいしくて、今朝もこれを塗ってパンを食べたくなった。冷凍庫にあるポタージュスープを使ったらちょうどいい。だけども、冷蔵庫には先日安いから買った茄子もあって、これで味噌汁も作って食べたい。保温しているごはんもあるし。どしたらいいの。
昨夜も雨が降ったらしく、木々の葉っぱにしずくがついてた。土が濡れてやわらかい内にと、またちょっと草取りをした。中にはものすごくしつこく根を張ってるものもあって、引っ張ると鉢が丸ごと持ち上がるほどだった。こっちも意地になって泥の中に指をつっこみ、何とか根こそぎ退治した。
おかげでまた少しだけ、庭がきれいになる。
それでもまだ全体としては草だらけの中に、小さな柿の実が落ちていた。木というやつは、植えてから数年間鳴りを潜めてうかがっていて、その後いきなりどわっと成長するものが多い。田舎の家にあった柿の木の実を食べたあと、種を植えておいただけなのに、今では私の背よりも高い大木に成長した。まだ数年しか経っていないのに。まあここはもともと畑だったから、きっと土がいいんだろう。
それでも実はなかなかならなかったが、数年前からいくつか渋い実がつき、去年はわりと甘くなり、今年は見たところ、鈴なりに実がついている。甘かったらいいのだが。九州にはまだクマが来ていなくて、本当によかった。


でもニュースで町中のクマの映像を見ると、地元の人の大変さや恐さはよくわかるのだが、同時にクマの心境を思うと切ない。見知らぬ世界に入り込んでしまって、どこまで行っても見たことのない場面が広がるばかりで、元の場所に帰る道がわからないというのは、どんなにいやなものかと思う。母や叔母の方向音痴を私は引き継いでいないけど、それでも、自分の居場所や周囲がまったく予想できない状態を想像するだけで、絶望的な恐怖を感じる。
日常空間にクマが突然現れる恐怖や衝撃はどんなかと思うし、私だって当事者なら殺すだろうし、それしかないと思っているが、一方で映像を見るたびに、クマはどんな気持ちで走っているのかと考えてしまう。
朝ドラ「風、薫る」の中で廃娼運動に関わる作家が、木下尚江がモデルらしいとネットで読んだ。中学校の図書室の古い戦前の出版らしい文学全集に入っていた、木下尚江の「火の柱」に夢中になってはまった私としては、何だかすごくなつかしく、あの時代に丸ごと連れ戻されるような気分になる。
「火の柱」のヒロインって、名家の令嬢かなんかの美人ですが、めがねかけてるんですよ。そして、しとやかな人ですけどレイプされそうになったら、組み伏せられながら「人類の敵!」とか相手をののしって、指で相手の目をえぐるんじゃなかったっけか。新聞小説だったからか、ものすごくサービス満点で読みやすくて面白い。お暇な方はぜひご一読を。
あ、これ、「青空文庫」で読めるんだ。最高!
で、見て思い出したけど、これ全部古文なんだよね(笑)。でも読めるのよ、面白いから。実は私、中学生のとき、これにはまったおかげで、古文は全然苦にならなくなった。受験勉強にも、ぜひどうぞ。絶対、古文が得意になります。
ところで、ニュースをチラ見していたら、高市首相が、自らの選挙違反疑惑について週刊誌の報道を否定し、だったら抗議か告訴かしないのかと質問されて、「私は日本国を背負った大きな仕事をしていて忙しいから、そんな小さなことに時間をさいている余裕はない」とか言ったそうな。いやだから、そんな大きな仕事をまかせていい人かどうか知りたいから、皆が事実をはっきりさせてほしいと言っているんじゃないですか。
今さらだけど、それだけは言っちゃだめだろうということを、よりによって、片っぱしから言っちゃうからなあ、この人は。価値観というか人生観というか、何もかもが逆立ちしている気がする。疲れたとか弱いとか、ことあるたびに自分の苦境や弱点を披瀝するのも、そんなこと言われましてもとか、それならおやめになればとしか返事のしようがなくて、こっちとしては困るのよね。