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ああ、悩ましいなあ。

◇少し涼しくなったし、二階の洋服を整理したいのだけど、もうこれ以上絶対に減らせそうにない。叔母のコートとか、ご近所の方にさしあげたら、とても喜んで下さって「冬が早く来ないかしら」とまで言って下さって、とてもうれしかったのだが、とにかく、もうそういういいものはあまり残ってないし、それなりに思い出があるものや、もう私が着つぶすしかない古いものや、いろいろあって、これ以上省けないのだが、それがもう大変な量になってる。
前からうすうす思っていたが、もう絶対にそろそろ「断捨離狂想曲・洋服編」というのが書けてしまいそうだ。

私がそもそもめちゃくちゃいろんな服装をするのが悪い。かと言って、この年で、どのジャンルかはもう死ぬまであきらめようというのにも、決意がいる。
そして、この服にはこれを合わせなきゃならないから、と、ちょうど、アメリカ大リーグの昔の笑い話集にあったような、このピッチャーの球をとれるからってだけでクビにならないで契約されてる捕手みたいに、残されている服なんかもけっこうあったりして。

◇こういうのが悪いとは言わない。でも、こういうのを続けるなら、ますます頭をとぎすまさして、無駄のない組み合わせで、多種多様なファッションを作りだすようにしとかなくちゃならない。
あー、スタイルがいいわけでもなし美人でもなし年も食ってて金もなく、いい服着て行く場所もないのに、そこらのモデルかデザイナー以上にハードル高い衣服計画に没頭してるって、これ何よ。もう本当にアホらしすぎる。

そんで、ついでに言っとくと、私の人生そのものがこうなんじゃないかって気がするのよね。決して一流でもない、高級でもない、そもそもそんなの超越してる、ただし誰にも絶対にまねのできない、世界にも歴史上も決して二つとはない、独特の、独自の、振り幅と取り合わせと守備範囲で、自分だけのこだわりの世界を作る。誰にもまねができないし、マニュアル化もできないし、普遍性もないし、教訓にもならない。

そして、最後がどうなるかなんて、まったく予想もつかない。

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カツジ猫