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うるるるる

ゆきうさぎさん

こいつ(カツジ猫)の目は、再三言うようにでかくて、普通の猫の倍ぐらいはある感じです。

この前、私がうっかり「おまえなんて大嫌いよ! だからもう、捨てられたりするんでしょうが! うちにいる間は絶対おまえがシナモン以上になることなんかないんだから、いいかげんにあきらめなさい!」と、もろ、ことばのDVをやってしまった時も、ぴくっと固まったまま、じ~~っと私の顔を見つめて、その大きな目が、ますます、みるみる、更に大きくまんまるに、ずんずん見開かれて行くんですよ。

あ~~~~~~、そんなこと。あ~~~~~~、本当に聞こえた。あ~~~~~~~、うそだ。って、黙っているのに、目がものを言うのです。
信じられない、でも本当に言われてる、聞こえてくる、といった感じで、言われる一言ひとことが、そのつど、ぐさっ、ぐさっ、と胸につきささって行くのが、ありありと、どんどん、はちきれそうに大きくなりつづける目でわかる。

まったくもう、いいかげんにしてほしい。

そんなこと言うのがバカバカしいのは百も承知ですが、人間だろうと猫だろうと、ふつうこれだけショック受けて傷ついたら、ちょっとはそのこと、隠しませんか? 意地でももう、平気なふりとかしますよね?
こいつには、それができんのです。

神様に裏切られた、みたいに、目が号泣している。
しかしそれなら、つねづねから、神様にかみつくなっちゅう話ですわ。さんざん傷つけて攻撃しておいてから、叱られると「そんな人と思ってなかった!」全開の顔って、それ人としてじゃなかったわ、猫としてどうやねん。

こいつの自業自得なのは、その様子があまりにも見ていてかわいそうで、私も深く落ちこむのですが、それが行きついた結果、結局もう笑ってしまうことなんですよ。

その内きっと、こいつとの生活をモデルに、DV息子か夫か妻かの小説を書けそうな気がします。
いや、その前に二ひきじゃなかった二人じゃなかった、いっしょにカウンセリングを受けに行くべきだろうか。(しかし、どこにだ?)

やっぱり、一匹で飼ってやるべき猫なのかなあ。でも今から人にやったら修復不可能に傷つくだろうし、先住のシナモン猫は私は一番大切だし。

こんなことで悩んでいる私が、ものすごくぜいたくなのは、自分で十分承知していますが、しかし、悩みは悩みです。

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カツジ猫