うれしいけど、びびります
じゅうばこさん
読売新聞で「江戸の紀行文」を紹介して下さった、ロバート・キャンベルさんは、最近本当にタレントなみの(タレントですかね)人気者になっていますが、大変本格的なすごい学者です。だから、ほめていただいたのはうれしい限りなのですが、あそこまで評価していただくと、身に余りすぎて、どうしていいのかわからなくなる。本当に、うれしいのですけど。
ネットでいろんな感想を拝見していると、皆さん内容を実に正確に把握して下さっていて、書いた自分がびっくりします。何より事実がそうだったから、私の言おうとしたことに無理がなく、自然にわかっていただけるのかもしれません。
そして、誰にも知られていなかった小津久足の名が、いろいろな人たちによって、普通に語られているのを見ると、つくづく、する仕事をしたという安心感にひたれます。
江戸時代の紀行文はこれまで、あまりに冷遇されすぎました。まだまだ私の仕事などでは追いつきませんが、少しでも読まれ、注目されたらいい。それはまた、今の人たちにも楽しみや慰めを与えてくれる豊かな力をもっている作品群だと思いますから。