お雑煮ができちゃった。
◇皆さま、あけましておめでとうございます。
カツジ君もね。何だかちょっと憂い顔だけど、これは去年のお写真かな?
◇昨夜は紅白歌合戦の最初を、ちらっとだけ見ましたけど、なんかもう、しめっぽくて、お説教くさくて、うんざりして早々に消してしまいました。
まー、最初はあんなもんにするしかないのかもしれないけど、後で少しはどうかなったのかしらん。
未曾有の災害も被災地の悲劇もわかるけど、ひたすらずーっと神妙に悲しげに、どの歌も応援歌みたいに統一したら、だいたい退屈でしかたがない。
日本の歌手に無頼派とかいなかったのかい。不健康で世紀末で人間なんかどうでもなれみたいな歌を、こんな時こそ歌ってみんかい。それか反対に、脳天気でアホらしさの限りを発揮してはじけまくれよ。世界も未来もどうなっても知るかみたいなノリで。
いったい、東北の、被災地の人は、あんな歌番組を年の暮れに見たいだろうか。こんな年だったからこそ、常識も道徳もどっかにぶっとんだお祭り騒ぎで、年末はぱあっと年忘れしたいんじゃないだろうか。
重っ苦しいコメントばっかりが延々とつづき、明日への希望とか家族の絆とか、どれもいいことばだよ、たしかに。だけど、もうほんとにそれじゃなきゃ許されないとか、それ言っときゃとりあえずまちがいないだろうみたいな感じで、何もかもが一色に染まると、わたしゃ北朝鮮にいるのかって気分になるよ。あの国のこと笑えないだろ、日本は、全然。
◇こんなことを予測してたわけじゃないが、パトリシア・コーンウェルの新刊の「変死体」が上下二冊の文庫本で出たから、年末に読もうと思って買っといた。オビに「スカーペッタ最大の苦脳」とかあるから、この人毎回そうじゃないかまたかよとバカにしながら、読みはじめたら、やっぱり私も暮れは忙しくて、上巻もまだ読み終わってない。ていうか、上巻だけどっかに行ってしまって、買い直すのもやだなと思ってたら、昨日、車の物入れからころがり落ちてきた。
どっかおしゃれな喫茶店で、「変死体」とか読みながら年越しもいいかと思ってたけど、そんなわけで、しょうがないから、ゆうべはテレビを切って家で「変死体」を読みながら新年を迎えた。
おかげで今朝は早く目がさめ、手抜きの雑煮がもうできてしまった。今から食べて、「変死体」の残りを読む。あ、お酒飲まなかったら映画に行くのもいいなー。