きらきらきら
あ、キラ君という教え子がいて、ここも見ているはずだから、ドキッとしたかもしれないけど、君には関係ないからねー安心して(笑)。
オリオン座の一角が崩れそうだとかいうので、毎晩確認しようと思ってるのだけど、やっと最近晴れることが多くなったと思ったら、もう月が肥り始めて空が明るく、よく見えません。前は何だかいつも家の真上に大きなオリオン座がはりついていたと思うのになあ。
家の裏は擁壁が立派にどんどん出来て行きます。そしてうれしいことには、擁壁と私の家の間に狭い空間があるせいか、そこから空の光がかなり落ちて来て、擁壁に直面した仏間も、昼間はそんなに暗くなりません。
そうなると逆に、その空間というか、ほとんど狭い庭ぐらいあるスペースをどう使ったらいいものかと、毎日ながめて頭をひねっています。何もしないでおけばいいのだけど、またひょっとして猫のトイレにでもされちゃったらいやだからなあ。何か植えるか、何か置くか。そもそも擁壁の上のお家から、この裏庭はどの程度見えることになるんだろう。二階ぐらいからなら見下ろせるかもしれなくて、だったらあんまり汚い場所にはしたくない。目を楽しませるぐらいの眺めは作っておきたい。
でも、日当たりがよくないからな。めったに花を植えるとかわいそうな気もするし。水仙とかならいいのかしらん。
さて、その擁壁とは反対側の、狭い道路に面した下の家の方は、私がこうやって仕事をしている真正面に小さな空き地があって、薄っぺらいけど、立派な森が残っていて、大きな木々が枝を交わし合っています。いつかまた、ここもなくなって家が建つのかしれないけど、今のところは窓から見ると森の中にいるようです。
そして、月や太陽が沈むときは、この森の向こうに落ちて行くので、木々の間からきらきらきらきら陽光や月光が光るのです。今もそうで、まぶしいあかるい木漏れ日が、暗い木立の向こうから私のいる場所の窓にまっすぐ降り注いで来ます。
これって、ほんとにぜいたくですねえ。いつまで味わえるのかはわからないけど、わが家の名所の一つです。