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さてさて

いよいよ2月。
「飛ぶように日が過ぎるでしょう」とよく言われますが、毎日みっちり何かかにかやっているせいで、むしろ時間がのろく感じます。おや、まだ一週間しかすぎてなかったのかい、みたいな。

それでも、最後の授業も終わり、大急ぎで成績をつけかけながら、また前期と後期の試験があって、修士論文の追い込みもあって、その面接もあって、などと半狂乱になっている時も時、またしても世間の方から「大学はまだお休みじゃないんですか?」と聞かれて、大人気ないとは思いつつ、正直相手をぶんなぐりたくなりました。けっとばして、ふみにじって、道路にすりこんでやりたくなりました。

もう何度も書いたことで読む皆さんもあきあきしてるとは思いますが、こういう質問をしたがる方のお気持ちって私は本当にまったくわかりません。「春休みは一番忙しいんですよ、大学は」とか「授業がなくても会議は毎日あるんですよ」とか、私はもう数年来何度言ったことか。「それでもお休みはお休みなんでしょう」と確認したくていらっしゃるのでしょうか。ひなまつりや、北海道の流氷のように、季節の変化や決まった行事を確認して、世の中が順調に回っていると安心したくていらっしゃるのでしょうか。だとしたら、桜の狂い咲きや冷夏や暖冬同様に、大学のまともな仕事のありかたも、今はもう異常気象で非常事態で機能不全で、まるで普通の季節の移り変わりなんてないのですよ。まったく、これだけ私がこの手の質問に凶暴になりいらだつというのも、「ええ、やっとお休みになりました。ほっとしますね~、旅行にでも行こうかしら」などと優雅に笑って答えることなど絶対できない自分や職場の末期症状的状況をあらためて自覚させられるからかもしれないなあ。

ともあれ、最後の授業も終わり、浮かれて廊下を歩いていたら、若い同僚の女性の先生が「最終講義にも行けなくて」(しなかったので、気になさらなくていいのに)と恐縮して、ワインを一本下さいました。その時ついでにしたおしゃべりでは、センター試験の時、ジーンズをはいて監督にきてる先生がいてちょっと問題になったとか。も~、嘘だろう。私は退職するのをまったく淋しいと思わなくて、もう毎日大喜びなのだが、それ聞いて初めて、まだやめたくないなあと思った。そういう服装規定みたいなのの基準ではかりようのない格好をして遊ぶのなんか、高校の頃から大好きなのに。さしあたり、すっごく高価なジーンズのパンツスーツとか、さっそく買ってるところだ、四月から。そう思うと、ちょっとやめるのが残念になった。(笑)

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カツジ猫